
今回はダイソンコードレス掃除機ダイレクトドライブヘッドクリーナーの分解手順と掃除について解説します。
ダイソンには以下3種類のモーターヘッドのいずれかが付属されています。
・ソフトローラークリーナーヘッド
・ダイレクトドライブヘッドクリーナー
・コンパクトモーターヘッド
詳しくはRentio Pressさんのサイトを参照してください。
我が家で使用しているダイソンコードレス掃除機はSV11という古いタイプでございます。
(SV11本体の詳しい詳細は割愛します)
これに標準装備されていたダイレクトドライブヘッドクリーナーのクリアパーツ部分がハウスダストによって汚れていたので分解して綺麗にしていきたいと思います。
※今回の記事はメーカーマニュアルに記載ある基本的な分解からさらに精密ドライバーを使って分解していくので保証対象外となる場合がございますので自己責任で行ってください。

基本的な分解
まずは基本的な分解(メーカーマニュアルに記載)をしていきます。
モーターヘッドの側面にある溝にコインなどを使って赤丸内のマークの通りに回します。
使うコインは500円玉を使うことを強く推奨します。
それ以外のコインを使うと本体素材が柔らかいため、ナメる可能性があります。

溝に500円玉を使ってマークの方向通りに回すとローラー部分が外れます。
これを赤矢印方向に引き抜きます。

下図のようにローラー部分が抜けます。

次に赤丸にある溝に500円玉を使って同じようにマークの通りパーツを回します。

このバー部分を外すのに僕は最初、10円玉を使って回したのですが、下図の様に溝部分が少しナメってしまいましたので、このパーツでは特に500円玉を強く推奨します。

ロック解除の位置まで回したらバーが外れます。

これで赤丸にある溝部分に溜まったホコリやハウスダストを掃除できまます。
また、外したローラーとバー部分はそのまま水洗浄できます。

メーカーマニュアルに記載あるお手入れはここまでしかできません。
なので更に分解してクリアパーツ部分を綺麗にしていきます。
さらに分解していく
ここからの解説はメーカー保証対象外になる可能性があるので自己責任でお願いします。
さらに分解していくのに特殊ネジが使用されているので特殊ネジ専用の精密ドライバーを使っていきます。
僕が購入したドライバーセットはこちらです。

赤丸にある特殊ネジを外していきます。

特殊ネジを回すのに今回はT9サイズのビットを使用します。

ここで今回僕が購入した精密ドライバーの使い方を説明します。
先端部分を下にスライドさせます。

付属している延長ロッドを奥まで差し込みます。
この精密ドライバーはこの延長ロッドを差し込まないと使用できないので注意です。

延長ロッドが完全に収まった状態です。

これにT9ビットを差し込みます。

それぞれの特殊ネジを外していきます。
ここで注意点があります。
赤丸にあるネジを外すのにロッドの長さが短いままだとドライバー先端がネジまで届きません。

下図のように①のパーツを引き下げると
②のロッドを引き伸ばす事ができます。
①を元の位置に戻します。
これで延長ロッドが固定されますのでドライバーが長くなるので先端がネジまで届くので回せます。

上記で解説したロッドを延長して外したネジだけが長さが違うので注意してください。
その他は全て同じ長さのようです。

全てのネジを外すとグレーパーツが外れます。
ここでも注意点があります。
左下赤丸にある場所に配線がありますので線を引っ張らないようにパーツを分離させます。

赤と黒の配線は繋がったまま作業を続けていきます。

モーター部分を下図のように外します。
ツメがありますが、上に引き上げれば簡単に外れます。

下図はモータ部分を外したパーツになります。
汚れがかなり溜まっているのがわかります。

今回の分解で最も注意しないといけないのが、取り外したモーター部分はくれぐれも水に濡れないようにしてください。
せっかく分解し、洗浄してもモーターヘッドが動かなくなってしまいます。

今回は水道水を使ってクリアパーツ部分を水で流しながら綺麗にするので濡れないようにモーター部分と元部分をタオルで包みます。

クリアパーツを真横にした状態で洗い流すのは危険なので縦方向にして洗い流します。
下図の矢印を参照ください。
また、赤丸にある部分に水が入らないように気をつけてください。
実際に確認したらわかると思いますが、中に配線が通っているので注意が必要です。

僕はクリアパーツ部分は食器洗い用のスポンジを使ってハウスダスト等の汚れを落としていきました。
上図にある赤丸部分の溝に水が入らないようにタオルを少し濡らしながら拭き上げました。
※この溝にはくれぐれも水が入らないように注意してください。

下図はクリアパーツを綺麗に拭いてみた結果です。
かなり透明感が戻り、綺麗になりました。

水に濡れても大丈夫なその他パーツも水道で綺麗にしました。
細かい溝や隙間などは使用済みの歯ブラシを使って細かく汚れを落としました。

元に戻していく
分解したパーツ類を元に戻していきます。
元に戻していくのに基本的には分解した手順と逆の手順で元に戻していきます。
実は分解するよりも元に戻していく方が少し難しい箇所があります。
それは配線の収納でした。
しかし、何回か試行錯誤した結果、実際にはそんなにハードルが高い事ではないので以下の手順のように作業してもらえれば安心できると思います。
まずはモーター部分のサイドにある配線(赤と黒)を溝に収めていきます。

ここで配線が出過ぎている場合は極力、穴の中に配線を入れ込み、配線を短くするのがコツです。
後の解説でも触れますが、配線が長いままだと別パーツに配線を収納する時に行き場を失います。
解説を進めていきます。
モーター部分を元の枠(グレーパーツ)にはめていきます。
枠にはまったら配線を通す溝があるので赤黒の配線を共に押し込んでいきます。

クリアパーツと結合する時に配線が結合部分に噛まないようにグレーパーツを下図の様に先にはめます。
そして配線は青丸にある様に出したままにしておきます。

上項で説明した配線が長いままだと下図の青字の様に配線がはみ出てグレーパーツがはまりにくくなります。

最初に元に戻していく作業でここが1番苦労した点でしたが、モーター部分にあるサイドの配線を短くしておけば簡単に収まります。
あとはクリアパーツの溝に沿って配線を収めていけば簡単に閉じるはずです。
ここで今ひとつ上手くいかない方は記事下部にあるコメントに気軽に書き込みして頂けたらアドバイスしますので安心してもらえればと思います。
あとはそれぞれの特殊ネジを締めていくだけですが、最後に下図にある赤丸部分のネジを締めるのにちょっとした簡単なコツがあります。

ドライバー先端にネジをつけて下向きに作業しようとするとネジが落ちてしまうので下図のようにドライバーを上向きにしてネジを締めます。

ヘッドクリーナーを上に持ち、下からネジを締めるとスムーズに締めれる事ができます。

溝がなめてしまっている
初期段階で外した下図のバーですが、僕は最初に10円玉を使って回した時に素材が柔らかくて溝がなめてしまっています。
500円玉を使って回しても溝がなめてしまっているので力が作用せず、赤丸の角から動かない状態でした。

これを回すのにバーを裏返しにし、赤丸部分のパーツをラジオペンチ等を使って角を超えた部分まで回します。

僕は家にあったラジオペンチを使って角を超えたあたりまで回してみました。
(かなり年季が入っています笑)
このパーツを掴んで回せる物であればなんでもいけます。

下図はラジオペンチを使って角を超えた部分まで回した状態です。

この状態から500円玉で回すとカチッと閉まり元に戻りました。
これで完了です。
下図は今回の分解作業手順でクリアパーツ部分をクリーニングした実際のヘッドクリーナーです。
かなり綺麗になりました。

クリーニング前と後の比較です。

画像でわかる様に全くの別物になり、妻も大変喜んでくれました。
まとめ
メーカーマニュアルにあるクリーニングではクリアパーツまで綺麗にできなかったので分解して綺麗にしましたが、メーカー保証が受けられない可能性が高いので自己責任で行ってください。
実際に作業してみてかなり綺麗になったので気分爽快でございます。
今回の分解について不明点があれば遠慮なく気軽にコメントください。
ただし、申し訳ありませんが返信は深夜になるのでその点についてはご了承願えればと思います。
最後までありがとうございました。
今回使用した精密ドライバー
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