僕の所有している東洋のスカジャンのファスナーを締めても開いてしまう状態になってしまいました。
東洋のスカジャンは復刻であっても生地、刺繍やリブ、ファスナーにおいて当時のままの作りに拘っているの物ばかりなので今回の様に現代のファスナーと比較するとガリガリとスライダーがスムーズに稼働しないのも好きです。
そして、使っているうちにファスナーが閉じなくて開いてしまう状態になるのも東洋スカジャン好きにとっては常識です。
ファスナーが壊れてしまった場合、ネットで調べてみると物によっては東洋エンタープライズに修理を依頼しても断られる場合もある様です。
これも拘りを持った東洋の対応だと納得いきます。
しかし、どうしてもファスナーを締めた状態で着たい時もあるので修理業者に依頼してYKKなどのファスナーに交換するのも手ですが、僕的には東洋の純正品のファスナーに拘りたいので自分で修理できないかネットで調べながら直してみました。
今回、ファスナーを締めても開いてしまうのを自分で直してみたのでやり方を記載します。
実際にやってみると誰でも簡単に出来ると思ったのが感想です。
広がってしまう理由
ここからの用語として
ファスナーを動かして締めるパーツをスライダー。
歯同士が噛み合う部分をエレメントと言います。
通常はエレメントを噛み合わせるスライダーの隙間が適正な幅で平行になっているのが正常らしく、使っているうちにこの隙間が開いてくる事によってエレメントが噛み合わなくなって開いてしまう様です。
現状のスライダーの状態を確認してみても隙間が開いてるのかどうか素人からすると全くわからないです。
リバーシブル側含めてスライダーの片側を見ても隙間が広がっているのかどうかわかりません。
とにかく、今回の修理で1番のポイントはスライダー隙間部分をラジオペンチで締めるというのが作業になります。
必要な物
今回、ファスナー修理で使った主な工具です。
・ラジオペンチ(ダイソーかセリアで購入)
・セロハンテープ
【スライダーを閉じすぎてしまった場合に調整】
・マイナスドライバー
【ファスナーの可動をスムーズにする2点】
・マスタングペースト
・綿棒
これらダイソーやセリアなどの100均で揃えればかなり安く済みます。
直し方
スライダーが傷つかない様にラジオペンチの先端にセロハンテープを巻きます。
ではスライダー部分を絞めていきます。
もう片方も締めます。
ここで注意ポイントです。
スライダーの隙間を絞めすぎるとエレメント自体の差し込みが硬くなる、差し込めないなど、スライダーがスムーズに稼働しません。
実際に作業してみると微妙なミリ以下単位での調整がエレメントの噛み合わせが決まる様です。
さすが当時を再現した東洋のスライダーであると感心します。
絞めすぎてエレメントが差し込めない、スライダーが硬くて動かない状態であれば下図の様にマイナスドライバーを差し込んで隙間を広げて調整してください。
締めるにしても広げるにしても力の入れ具合で破損してしまいそうで非常に慎重にやりました。
今回の作業で実際にどれくらいスライダーの隙間を調整できていたか見た目では全くわかりませんが、エレメント部分が閉まる様になりました。
試しにリバーシブル側にしてファスナーを締めてみても問題ない様です。
これでファスナーを締めた状態で着れる様になりました。
ファスナー稼働をスムーズにする
さらにスライダーを稼働させる時にガリガリとスムーズに動かないのも魅力ですが、これをスムーズに稼働させる為にエレメント部分にオイルを塗りました。
使ったオイルは溶けるのが異常に早いマスタングペーストです。
最初は綿棒につけて塗っていきましたが、エレメント部分に生地が触れているので塗りすぎたら生地に染みてくるのが僕は嫌だったので途中から指につけて感覚的に作業しました。
これでスライダーを締める時にガリガリっとならずにスムーズに稼働する様になりました。
まとめ
東洋スカジャンのファスナーを閉めても開いてしまう問題はスライダーの隙間が開いてしまってるのが問題であり、これをラジオペンチで締めて隙間を適正にする事で直るのがわかりました。
修理するのに難しい事はなく、ラジオペンチで直せます。
ただ、スライダーの隙間を調整するのに力加減を慎重にする必要があるのがポイントです。
締めすぎたらマイナスドライバーで広げてください。
今回の作業は当時の状態を再現した東洋スカジャンなので繊細な所がマニアにとって楽しめた感想であります。
最後までありがとうございました。
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