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【画像多数】SR400 3型 RH01J 2007年式 ハンドル ロングワイヤー交換

SR400 3型 RH01J ハンドルとロングワイヤー交換のやり方

YAMAHA SR400 RH01J 2007年式のノーマルハンドルからハリケーン(大阪単車工業)の200アップ3型プルバックのハンドルキット(H304-013C)を購入し、ハンドル、各ワイヤー、ブレーキホースを交換しました。

注意:

今回は全くの素人である僕が作業した手順を解説しているので、この記事を参考に作業する場合は自己責任でお願いします。

ハンドル交換に伴う各種ワイヤー類、フロントブレーキホースの交換は専門知識が必要であり、安全に走行する上でとても重要になるのでプロに任せる事をお勧めします。

ご自身で作業する場合この記事だけでなく、他のwebや動画などを見て熟知してから行って下さい。

パーツ類

今回の交換で用意したパーツ類です。

・ハリケーン 200アップ3型プルバック ハンドルキット H304-013C

・ハリケーン 延長ハーネス HD1080

・ヤマハ純正ブレーキフルード DOT4 500ml

・キジマ グリップラバー 樽型 タイプ3

・ガレージ・ゼロ 注射器 シリンジ 100ml

使った工具類

主に使用した工具類。

・トネ(TONE) ロングボールポイントL形レンチセット BPLT90 内容9点

・WORKPRO フレックスラチェットレンチ 6本組

・プラス・マイナスドライバー

ハンドル交換作業の前に

ハンドル交換作業をする前に交換する部位の撮影をお勧めします。

SR400を触るのは初めだったので、取付ける際に各ワイヤーがどこを通っていたか、クラッチ、デコンプの接続部分など覚えていなかったので作業時間がかなり掛かりました。

撮影する例として、

アクセル、クラッチ、デコンプ、フロントブレーキホースはどこを通っていたか(トップブリッジ、トリプルツリー、メーターステー付近、ステアリングステム付近)

同じ様にアクセル、クラッチ、デコンプ、フロントブレーキホースがどの様に付いていたかを撮影していた方がいいです。

上記を踏まえて今回の様な作業が初めて、慣れていない方は絶対に撮影しておいた方がいいです。

あと、大量にボルト・ナットやネジを外しますので、どれがどのボルトだったかわからなくならない様にして下さい。

僕のやり方は外したボルトナット類は可能な限り一旦、元の場所に仮止めしていますので参考にして下さい。

ではハンドルとロングワイヤー、ブレーキホースの交換作業を解説していきます。

シートとタンクを外す

まずはシートとタンクを外していきます。

タンクを外さないとアクセルワイヤー2本を固定しているブラケット(下部に後述)が外せないので必須です。

シートは赤丸部分を左右とも外すとシートが外れます。

シートを外して下図の赤丸ボルトを外します。

上記のボルト1本でタンクは外れますが、その前にガソリンコックについてるホース2本を外します。

コックはエンジンが掛かっていないのでONのままで大丈夫ですが、不安ならOFFにして下さい。

手前の太いホースを外す時にガソリンが少量漏れてくるのでタオルをかけます。

シートとタンクを外しました。

ミラーを外す

ハンドル周りを外していきます。

まずは左右のミラーを外していきます。

左はそのままスパナで外れますが、

右のミラーはキルスイッチが当たってスパナが入りにくいので後回しにします。

各ワイヤー類を外していく

各ワイヤー類を外していく順番でクラッチが先かデコンプが先かなど特にルールはないと思いますが、今回作業した時系列で記載していきます。

クラッチワイヤーを外す

赤矢印にあるゴムブーツを横にずらして調節ナット部分アジャスターを露出させます。

アジャスターを回してワイヤーを外していきます。

各アジャスターは下図の様に溝が一列になる様に合わせます。

ワイヤーホースを手で引っ張れば緩むのでタイコを外します。

次にクラッチアーム(クラッチレリーズアーム)部分のタイコを外します。

ワイヤーがフリーなのでワイヤーホースを引っ張れば緩みます。

クラッチアーム部分のタイコが外れたらそのまま引き抜けばワイヤーが外れます。

デコンプレバーを外す

デコンプワイヤーはエンジン側にマウントされている固定ステーから外していきます。

赤矢印にある六角穴付きボルトを外します。

ステーを外してタイコも外します。

タイコが外れにくい場合はワイヤーを引っ張って緩ませ、エンジンマウントデコンプレバーは硬くないので手で動かして外して下さい。

そしてハンドル側のワイヤーホースを引っ張ればタイコを外せます。

アクセルワイヤーを外す

2本のアクセルワイヤーをキャブ側から外していきます。

ワイヤーはアクセルオンと戻りの2本があります。

取付ける際にどっちかわからなくなるので撮影は必須です。

下図を参照にワイヤーを外すナット部分の形状の違いを覚えて下さい。

また、年式によって形状が変わるので注意して下さい。

(今回の作業は2007年式になります)

下図は正面から見て、

左側ワイヤーの細いナットがアクセルオン

右側ワイヤーの長いナットが戻りです。

次にフレーム左側に2本のワイヤーを固定しているステーがあるのでプラスドライバーで外します。

次にハンドル側になりますが、こちらも撮影必須です。

下図は車体右側から見た画像になります。

左側(手前)が戻り

右側(奥)がアクセルオン

赤矢印のナットをそれぞれ外せばワイヤーが緩みます。

ここまでの流れでくると、キルスイッチカバーを外すとなりますがアクセルグリップがとても外しにくいので先に外しておきます。

僕の場合、キルスイッチカバーを外してからグリップを外そうとしてのでもう一度元に戻す羽目になりました。

グリップを外すのにパーツクリーナーを使うと良いと思います(かなり苦労しましたが)

グリップを外したらキルスイッチの下側にあるプラスネジを2本外して分解します(この時はまだグリップがついたままで撮影)

キルスイッチボックスを分解したらミラーを固定しているナットにアクセスしやすくなったので外します。

アクセルワイヤー2本のタイコを外します。

これでアクセルワイヤーが2本とも外れます。

ブレーキホースを外す

ブレーキホースの交換について今回は簡素化して説明しているので詳しく知りたい方はwebかyoutubeなどで検索して下さい。

冒頭でも伝えましたが作業される場合は自己責任でお願いします。

特にブレーキは安全に走行する上で重要な部分なので熟知してから作業して下さい。

まずマスターシリンダーのカバーを外します。

カバーを外したらオイルがあるのでシリンジ(注射器)を使ってブレーキオイルを抜きます。

ブレーキオイルを捨てるのに受ける物が必ず必要になるので用意して下さい。

僕はAmazonダンボールの箱に新聞紙を詰めてみました。

マスターシリンダーのオイルを抜いたら次はキャリパー側にあるエア抜き用バルブのゴムキャップを外して、

注射器のゴムホースをエア抜きバルブに差し込んで、赤矢印のナット部分を緩めてブレーキオイルを吸い込んで完全に抜いていきます。

注射器を引いても硬くて元に戻されてオイルが吸い込めない場合はアクセルをゆっくり握ってみて下さい。吸い込める様になると思います。

但し、ここでアクセルを握った時に注意するのが、ハンドル側のマスターシリンダーからオイルが逆流して吹き出す事があるのでフタを被せておいた方がいいです。

完全にオイルが出なくなるまで吸い取って下さい。

オイルが出なくなったらホースのあるオイルが抜けたという事なので、次はブレーキホースを固定しているボルト2ヶ所を外していきます。

固定ボルトを外したらブレーキホースをキャリパー側と、マスターシリンダー側の2ヶ所を外します。

ホースを外したらオイルが必ず漏れてくるのでタオル類を片手に忘れずに用意しておいて下さい。

フロントブレーキレバー クラッチレバーを外す

左右のレバー類を外していきます。

特に右側のブレーキマスターシリンダーを固定しているクランプ、ホルダーを外したらフリーになるのでシリンダーからオイルが漏れるので新聞紙やティッシュなどで塞いで外す前に漏れ防止をして下さい。

もしオイルが車体のどれかに付着した場合は必ず拭き取って下さい。思わぬトラブル、事故の原因になります。

ホルダーは赤矢印の2本で外れます。

次に左側ウインカーボックスとクラッチレバーを外していきます。

ウインカーボックスは下側の+ネジ2ヶ所で外れます。

クラッチレバーを固定しているホルダーはボルトを緩めても分解できないのでハンドルから抜く事しかできません。

なのでハンドルについてる左グリップを頑張って抜いて下さい。

グリップを抜くのはパーツクリーナーとマイナスドライバーを使って引き抜いて下さい。

僕の場合は抜けなくてグリップがちぎれてしましました。

余談ですが、僕はアクセル側と共にグリップを抜くのがかなり苦労しました。

ハンドル取付

左右のホルダー類を全て外したら次は純正ハンドルを外して新しいハンドルを一旦、仮で取り付けます。

下図はすでに新しいハンドルが付いてますが純正ハンドルを外すには赤矢印4ヶ所の6角穴ボルトを外します。

外す時にハンドルがフリーになって車体にぶつからない様に気をつけて下さい。

各ワイヤー類の取付

上記で触れましたが、今回作業した時系列で記載します。

最初に伝えておきますが、それぞれのワイヤー類やホースを取り付けてハンドルを左右に全開に振ってみてもワイヤーが引っ張られてないか必ず確認しながら作業して下さい。

ハンドルを切ったらクラッチやアクセルが勝手に掛かってしまう状態は危険です。

延長ハーネス取付

先に結論から言うと今回は延長ハースを使用していません。

取付ける200アップ3型プルバックハンドルをハリケーンのサイトで見るとSR400では延長ハーネスが必要とあったので購入しましたが、使用せずに完了してしまいました。

但し、ヘッドライトカバー内にあるそれぞれの配線をギリギリまで引き出さないと取り付けは出来ません。

これで大丈夫なのかと不安は残るのでそれを含めて解説していきます。

ヘッドライトカバー下にあるネジを外します(下図の赤丸の反対側にもネジがあります)

カバーを外すとライトに接続されている黒いカプラーがあるので引き抜きます。

配線をたどってみた結果、下図の様になっていました。

画像はないのですが、これらの配線をハンドル側にギリギリまで引っ張り出してみたら届いてしまい、ハンドルを左右に切ってみても引っ張られている感じはないのでこのまま延長ハーネスをかまさずに作業を進めてしまいました。

しかし、ヘッドライトカバーの穴から配線が剥き出しになっているので適応するゴムチューブなどで防水処理をした方が良いと思います。

ちなみに延長ハーネスをかました場合、カプラー部分をカバー外に出すのか中でまとめるのかどっちなのか疑問です。

カプラー接続部分を外に出した場合はもちろん防水処理は必須ですが、外に出てると見た目が微妙になるのでわかる方はコメントください笑

左右スイッチ レバー取付

外した各スイッチボックスやレバー等を元に戻していきます。

下図は上記で触れた配線が届いてしまった状態です。

アクセル側は位置が決まっているのでそのまま取付ける事ができますが、クラッチ側はグリップをつけた位置でないとわからないので仮止めしてグリップを差し込んでいきます。

ここで起きた軽い問題がハンドル先端に貼り付けられているハリケーンのシールが簡単に剥がれません。

剥がれないのでこのままクラッチレバーのホルダーをハンドルに通そうとしてもシールの厚みがあって奥まで通せない事態が発生しました。

パーツクリーナーを使いながら無理やりグリグリっと差し込んでは戻して、剥がれたシールの破片を取り除きながら何とか通しました。

このシールはどうやって剥がすのでしょうか。

デコンプワイヤー取付

デコンプワイヤー取り付けはエンジン側から進めます。

ステーにワイヤーを通して元に固定します。

固定したらハンドル側のデコンプレバーに取り付けます。

クラッチワイヤー取付

まずはクラッチアーム側のタイコを取り付けます。

ワイヤーをエンジンマウントステーとエンジン側にある穴に下図の様に通してクラッチアームに取り付けます。

アクセルワイヤー取付

上記で触れた様にアクセルワイヤーが2種類あります。

まずはアクセルオンと戻りをキャブ側のアジャスターに取り付けていきます。

ここでは画像を省略するので前項を見ながら戻りとオン間違えない様に取り付けて下さい。

キャブ側アジャスターにタイコを付けたら次にハンドル側のキルスイッチカバーにワイヤーを通していきます。

こちらも前項を参照して下さい。

スロットルホルダーにワイヤーを取り付けます。

下図の様にタイコを付ける溝の向きにオン側と戻り側があるので画像を参照に付けて下さい。

実際にワイヤーを取り付けてアクセルをオンにした時にキャブ側のアクセルアジャスターの動きが正常になっているか絶対に確認して下さい。

ブレーキホース取付

最後にブレーキホースの取り付けを行います。

マスターシリンダーとキャリパー側とホースの向きはどちらでもよいですが、僕はハリケーンのロゴがある側をマスターシリンダー側にしました。

それぞれホースの先端に角度がついているので外向きになる様にし、ワッシャー(ガスケット)はキットに付属している新品を使って下さい。

マスターシリンダー、キャリパー側の両方が繋がったらホースを固定している2ヶ所のブラケットを取り付けてホースの導線、たるみ具合位置を調整します。

そして重要なのがホースの導線とたるみ位置が決まったら、ホース先端部分にあるナットを締め付けてホースが外れない様に必ず固定して下さい。

ナットを固定しないと走行中にホースが回転して外れます!

ホースの取付が完了したらブレーキオイルを注入していきます。

ブレーキオイルはヤマハ純正オイルDOT4を使用します。

ブレーキオイル注入のやり方ですがここでは簡潔に解説します。

ブレーキの関して上記でも注意喚起していますが、詳しくはご自身でwebやyoutube等で完全に熟知してから作業して下さい。

では解説していきます。

注射器にゴムホースを付けてエア抜きバルブに刺します。

マスターシリンダーにブレーキオイルを一定量入れます。

前項で解説したオイル抜きと同じ要領で行います。

エア抜きバルブを緩めて注射器でオイルがホース内を通る様に吸い取ります。

1回ではオイルが通らないのでゴムホースを注射器から外してまた取り付けて吸ってみてを繰り返します。

→バルブを緩める

→注射器で吸い取る

→バルブを閉める

→注射器のゴムホースを外して吸い取れる状態に戻す

これの繰り返しです。

ここで何回やってもオイルがゴムホースを通らない場合はブレーキレバーを何回か握って、吸い取ってを繰り返して下さい。

オイルがゴムホースを通ったら次はエア抜きをします。

①ブレーキレバーを圧がかかるまで何回か握る(1回目はスカスカのまま)

②レバーを握ったままで

③バルブを緩める

④注射器で吸い取る

この時、気泡がゴムホースに見える

⑤バルブを閉める

2回目でも圧がかからなくてスカスカの場合はあるが、①から⑤を大体4回〜6回繰り返す。

これを繰り返して注射器で吸い取ってもゴムホースに気泡が完全になくなる状態になればOKです。

ハンドル角度調整

最後にワイヤー類、ブレーキホース、各スイッチボックスなど全て取り付けた状態でハンドルの角度調整を行います。

ご自身の適正な位置が決まったらハンドルポストの六角穴4ヶ所を全て閉め、カバーを付けます。

最後にハンドルを左右に切ってもワイヤー、ホース、ケーブルが引っ張られて問題ないか確認して下さい。

各レバー位置、ミラーの調整

実際に試乗してブレーキレバー、クラッチレバーが握りやすいか、ミラーの見え方を調整して下さい。

最後にこれら調整で完了です。

SR400 3型 RH01J アップハンドルとロングワイヤー交換

最後に

ハンドル交換するにあたって各ワイヤー、ブレーキホースなど、自分で行うよりもプロに任せるのが1番安全です。

しかし、バイクというものは調べてやってみて失敗して、そこから学んで熟知してを繰り返し、自分で上手くいった時の達成感に充実感があるものです。

特にヤマハSR400のキャブ車乗りはそれが楽しくてたまらない車種であると感じています。

今回の記事が参考になれば幸いです。

最後までありがとうございました。

SR400 3型 RH01J アップハンドルとロングワイヤー交換

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