走行中にDVDやTVを見る、ナビ操作をする事が出来ない等、どうにか出来ないかと悩んでいる方は多くいらっしゃると思います。
せっかく買ったDVDを走行中に子供に見せたい、その時間に見せたいTVがある、走行中に同乗者がナビ操作をしたいなど、場面によっていろいろあると思います。
走行中にDVDやTVを見る、ナビ操作が出来る様にする為にはキャンセラーという配線(ハーネス)が必要になります。
キャンセラーという配線(ハーネス)を取り付ける以外で走行中にDVD、TV、ナビ操作ができる方法は残念ながら現状はありません。
キャンセラーを取り付ける事により、走行中にDVDやTVが見れたり、ナビ操作が出来る様になります。
今回はN-BOXに走行中DVDやTVが見れる、ナビ操作ができるキャンセラーの取り付け方を解説します。
ちなみに走行中に運転者がDVDやTVを見たり、ナビ操作する事は推奨しません。
また、誰でも簡単にキャンセラーの取付作業ができるとweb上には沢山の解説がありますが、この手の作業をした事が無い方には少し難しい作業だと思います。
当記事を一通り見てもらえればわかると思いますが、理由として専用工具が必要になる、パーツを外す時の要領を知っているなど、
初めてこの様な作業する方は十分にゆっくり時間をかけながら作業して頂きたいと思います。
そして、作業に関しては自己責任でお願いします。
今回の作業はN-BOX(型番DBA-JF3※2018年式)にホンダ純正ナビで装備されているGathers ギャザスVXU-185NBi(パナソニック製)にキャンセラーの取り付けを解説していきます。
キャンセラー ハーネス
僕が購入したキャンセラーはこちらになります。
ホンダ テレビキット VXU-185NBi 走行中にテレビが見れる&ナビ操作ができるハーネス
アマゾンや楽天など、ネット上で探せば出てくると思います。
値段に関して高い物もありますが、特に値段によっての違いは無いので安い物を購入しました。
では具体的に作業の説明をしていきます。
※エンジンは切った状態で作業してください。
シフトレバーを下げる
まずはシフトレバーがPのままだとナビ本体を引き出す時に当たってしまうので1番下のLに動かします。
これはキー本体に付いてる金属のキー部分を使います。
キー本体の横部分を押して金属キーを引き出します。
簡単に引き出せると思います。
次に金属キーをシフトレバー左下にある穴に差し込んで指で押し込みながらシフトレバーをLまで下げてください。
エアコンパネルを外す
次はエアコンパネル左下にある穴付近からパネルを外していきます。
どんな車でもこの様なパネルを外すのに作業をやりやすくするのにリムーバーがあると便利です。
リムーバー
今回僕が使ったリムーバーはこちら。
powseed 内張り剥がし 樹脂製 うちばりはがし パネルはがし4点
色々なサイズのリムーバーがありますが、今回は少し太めのを使います。
エアコンパネルの左下にある穴にリムーバーを突っ込んでテコの原理で手前にパネルを引き出します。
左下だけではパネルが外れないので下図の様に段階的に右側へ差し込みながら外していきますが、思う様に簡単には外れていきません。結構硬いです。
何とか苦戦しながらエアコンパネルを外す事ができました。
が、、、
エアコンパネルを外す爪は全部で5ヶ所あるのですが、思いっきり手で引っ張ったら下の爪部分2つの内、1つが折れてしまいました。
今回の作業で苦労した工程ランキング2になります。
この部分、かなり硬いので注意してください。
ちなみにエアコンパネルを固定している5ヶ所の車両側の部分は下図になります。
これを見てパネルを外す時の参考にしてもらえればと思います。
エアコンパネルを外すコツとしては左側から右側に向かって思いっきり曲げて外そうとすると僕の様に爪が折れると思うので、なるべく正面に引き出しながら外すのが良いと思います。
かなり硬いので、リムバーを差し込みながら手でかなりの力を入れて若干、右側方向に外す様にしてください。
そして、エアコンパネルを外すとコネクターが見えるので外します。
真ん中部分を押しながら引き抜きます。
オレンジ色のパーツが落ちた場合
ここで一つ注意があります。
爪5ヶ所の内、上部分3ヶ所についてです。
エアコンパネルを外す際、車両側に下図の様なオレンジ色のパーツが残る場合があります。
このオレンジ色のパーツを外してエアコンパネル側の爪部分にはめるのですが、
取り出す際、誤って奥に落としてしまう場合があります。
オレンジ色のパーツをパネル側に上部分3ヶ所はめた図です。
このオレンジ色のパーツを外す時に誤って奥に落としてしまった場合ですが、
中央下部センターパネルを外し、どこに落ちているか探す余計な作業が生じます。
少し脇道に逸れますが、この場合を解説します。
助手席側と運転席側の奥下にあるパーツ(ピン)を外します。
まずは助手席側の位置。
運転席側の位置。
それぞれ、赤丸にある丸いパーツ(ピン)を外してセンター下部分パネルを外します。
下図では丸いパーツ(ピン)を既にパネルから外していますが、パネルに固定されている状態として見てください。
凹んでいる溝どちらかにマイナスドライバーを差し込みます。
差し込んだ状態でそのまま上に持ち上げるとピンが持ち上がりますのでパネルからポロッと簡単に外せます。
助手席側と運転席側の丸いピンを外したらセンター下部パネルを外します。
シガーソケットのコネクターがありますが繋がったままで大丈夫です。
僕の場合、オレンジ色のパーツが下図の赤矢印の転がっていました。
見つからない場合はライトで照らしながら中をよく探してみてください。
見つかると思います。
ナビ本体の取り外し
エアコンパネルが外れると上の奥にナット(上)2つとビス(下)2つが見えます。
上のナットは10mmで、下のボルトが8mmになります。
構造上、下8mmのボルト2本を外すだけでキャンセラー取付作業は可能なのですが僕は今回、上2本のナットも外さないと作業できないと思っていたので上下4本とも外しました。
ここで注意ですが、下2本のボルトをプラスドライバーで外さない様にしてください。
このボルトはかなり硬いので絶対に溝がなめてしまうので8mmのラチェットレンチを使用してください。
4本とも外すとステーが外れます。
上2本のナット取り外しについて
ここで今回の作業で苦労したベスト1になりますが、上2本の10mmナットを外すのに1番苦労しました。
僕が持っていたのは下図の様な直線型のラチェットレンチで下2本のボルトは問題なく外せますが、これでは上2本のナットが外せないのです。
理由はエアコンパネルをはめ込む車両側の枠に直線型ラチェットだと当たってしましい、ラチェットがナットにカッチリ噛まず回せない状態だったのです。
実際は枠に当たらない長さのラチェットがあれば何の問題もない事ですが、僕は今回の作業に適した工具を持っていませんでした。
なので、曲がるユニバーサルジョイントの10mmを購入しました。
しかし、ここでまた問題です。
ラチェットにナットがカチッと噛むのですが、かなり硬くて回らない。
手の握力だけではビクともしないナットです。
なので、ハンドルとアダプター、枠に当たらない長さの10mmソケットをそれぞれ購入しました。
ちなみに長さは14.5cm以内になります。
それ以上の長さになると枠に当たります。
そしてソケットは角に当たらない面に対して丸まった物(ナットが舐めない、力が加わりやすい)を購入しました。
では次に進みます。
下2本のボルト、若くは上下4本とも外したらナビ本体を引き抜きます。
ナビ本体を外す時は下図の様に枠部分から外します。
ここもかなり硬いので頑張ってください。
上図の赤矢印の位置から手で思いっきり引っ張ってください。バコッと本体が外れます。
この時に他のパネルに傷がつかない様に下部分にタオルなど敷いておくのが良いです。
ナビ本体を引き抜くとハザードボタンのコネクターが繋がっているのでこれを外します。
コネクターは上部分にある中央を押しながら抜いてください。
参考までに押す部分について外した状態ですが、下図を参照してください。
キャンセラーを取り付ける
ナビ本体を外したら裏側に色々と配線が刺さっていますが、
キャンセラーを取り付けるコネクター部分は下図の赤丸を参照してください。
赤丸のコネクターを外したら、キャンセラーを差し込み、元のコネクターをキャンセラーに繋いでください。
※アース配線(黒色の先端に平型ギボシがついている)が他の金属部分に触れない様に気をつけてください。
下図はキャンセラーを取り付けた画像になります。
アース取り付け
キャンセラーから配線されているアース(黒色の配線で先端に平型のギボシが付いている)を本体に取り付けます。
僕は下図の位置にしました。
このアース配線を確実に取り付けないとキャンセラーとして機能しないので絶対に取り付けてください。
元に戻していく
キャンセラーの取り付けと、アース配線を固定したらナビ本体を元に戻していきます。
上記でも触れましたがエアコンパネルを元に戻す際、オレンジ色のパーツを上3つの爪にはめた状態で戻してください。
オレンジ色のパーツを付けないとエアコンパネルが浮いたり、ガタつきます。
これで完了です。
シフトレバーをPに戻し、金属キーを元のキー本体にしまうのを忘れない様にしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これでN-BOX走行中にDVDやTVが見れる様になり、ナビ操作も可能になります。
お子様を乗せている時にDVDやTVを見せたりするのは運転者にとって楽にはなりますが、お子様の車酔いには気をつけてください。
また、ナビ操作についてもですが、あくまでもご自身が運転中に操作するのは危険ですので行わないでください。
いずれにしても運転者の為のキャンセラー取り付けではないので参考にしてください。
今回の取付作業で僕が苦労したポイントですが、
①エアコンパネルは硬くて簡単には外せない
②エアコンパネルを固定している爪に付いているオレンジ色のパーツを落とすと余計な作業が増える
③ナビ本体を固定している上2つのナットは直線型のラチェットが長いと回せない(しかも硬い)
になります。
③については適正な工具さえあれば何とかなりますが僕は持っていなかったので余計な出費になりました笑
この様な作業をした事がない方には少し苦労する部分も多くあると思いますので作業に関しては十分にお時間がある時に行ってください。
最後までありがとうございました。
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