僕は食用の重曹で歯磨きやうがいを毎日しています。
重曹で歯磨きできるのかと思われるかと思いますが、市販の歯磨き粉より良いと思ったので参考にしてもらえればと思います。
重曹歯磨きの効果
食用(医療用)の重曹で歯磨きする効果は
・歯を白くする
・口臭を防ぐ
・虫歯予防
とされています。
この点について解説していきます。
歯を白くする働きがある
重曹は歯を白くする働きがあります。それは市販されている歯磨き粉よりも重曹の研磨力が強いためです。特に表面についた黄ばみなどの着色汚れを落とす効果があります。
但し、研磨力が強いがゆえにゴシゴシと強く何回も磨いてしまうと、エナメル質が削れて象牙質がむき出しになり、以前よりも歯が黄色くなってしまうので磨き過ぎには要注意です。
失ったエナメル質は元に戻らないので気を付けてください。
磨き過ぎはオーバーブラッシングといい知覚過敏や歯ぐきが下がって根っこが露出してしまい、虫歯になりやすいなどデメリットがあるので適度に磨いてください。
口臭を防ぐ
口臭の原因は口内の細菌が増殖することによって発生し、これは口の中が酸性状態によって起こるとされています。
細菌を増殖させないためには口内を中性状態に保つ事が良いとされます。
重曹は弱アルカリ性なので酸性と反応すると中和する効果があり、歯磨きやうがいをする事で中性状態にする作用があります。
酸性・中性・アルカリ性の性質を測るのにpH(ペーハー)というのがあります。
この数値は7が中性で、それより低い数値が酸性、7より高い数値がアルカリ性になります。
※pHペーハーについては後述します
このpHペーハーが6.6以下(つまり酸性状態)であると細菌が繁殖する事がわかっており、アメリカでは1970年後半に重曹は歯磨きの使用にとても良いという説があり、口臭にとても有効なのです。
虫歯予防
虫歯は、口の中にいる虫歯菌(pH5.5以下の酸性で起きやすい)が発生させる酸によって歯が溶けてしまうことが原因です。
上記でも解説しましたが重曹は弱アルカリ性ですので口内を中和させる働きがあり、虫歯対策にも良いとされています。
pH(ペーハー)について
それでは口臭や虫歯の原因である酸性について解説します。
酸性、アルカリ性の性質(水溶液の性質)を数値化したのがpH(ペーハー)です。
小学校の理科の実験でリトマス紙を使って水溶液の性質を学んだ記憶がある方はいると思います。
ちなみに僕はあまり覚えていませんでした笑
pHペーハーは0〜14の数値で表されます。
pHは14に近づくほどアルカリ性(にがい)になり、
0に近づくほど酸性(すっぱい)の強い液体となります。
人間の体は普段の生活の中でも中性のpH7に保つことが良い(健常な人)とされます。
酸性やアルカリ性のどちらかに偏りすぎない様に日々調整する必要があります。
■酸性になると
体の免疫力が低下して、疲労感や脱力感を感じるようになり、さまざまな病気を引き起こす可能性がある。
■アルカリ性になると
けいれん・吐き気・しびれなどの体調不良がでる。
重曹は水に溶かすと弱アルカリ性のpH8.2程度となり、特にアルカリ性作用が強いわけではありません。
口内は食事などで酸性になりやすいので中性に保つ上でも弱アルカリ性の重曹を使う事で中和させる(酸性状態に弱アルカリ性を加える事で中和される)作用があるので効果的です。
ちなみに水道水は水道質基準値として中性に近い状態のpH5.8~8.6が定められています。
pHの水道水質基準値(5.8〜8.6)は、水道施設の腐食等を防止する観点から、中性付近の値にあることが望ましいとして決められています。
これは、化学的根拠に基づく基準ではなく、過去の実態調査で、自然水のpHがおおむね5〜9であるという結果に基づいています。
東京都水道局 トピック第5回 pH(ピーエッチ)とは?
フッ素について
現在、日本で販売されている歯磨き粉ですが、ほとんどの商品では"フッ素"が入っている様です。
都道府県によってはフッ素を水道水に入れているところもあります。
これは量にもよりますが、フッ素は毒だと物議を醸し出しているのが現状です。
なので僕はフッ素入りの歯磨き粉が絶対に安全な物だと確証が持てない限りは使用するのを避けています。
これについて様々な所からフッ素の危険性について抜粋されている神戸・御影たかはし歯科・小児歯科さんのサイトでは特に子供への影響について記載されています。
フッ素の副作用には斑状歯、骨の発育不全、骨折率の増加、ダウン症、ガン、痴呆が確認されていること。
スウェーデン、ドイツ、オランダなどではフッ素の使用を中止。フッ素予防の発祥地のアメリカでもフッ素の人体に対する毒性と環境に及ぼす影響で論議が起こり、大きく方向転換し始めている。
1991年からアメリカ合衆国食品医薬品局(FDA)がフッ素入り歯磨きを毒物と認定。
フッ素の毒性は合成界面活性剤より危険という警告さえなされている。
神戸・御影たかはし歯科・小児歯科さんのサイト
またDENTOOLさんのサイトでは以下の記載があります。
WHO
1994年に「6歳以下の子供へのフッ素洗口は強く禁止する」という見解を出しています。
スウェーデン、ドイツ、オランダなどではフッ素の使用を中止。
諸外国
フッ素予防の発祥地であるアメリカでも1990年代半ばからフッ素の人体に対する毒性だけでなく、環境に及ぼす影響も含めて議論が起こり、大きく 方向転換をし始めているそうです。
DENTOOL フッ素の効果と危険性
歯のフッ素症※斑状歯(はんじょうし)とは
フッ素の過剰摂取によって引き起こされるエナメル質形成不全症。1916年、アメリカのロッキー山脈地方における地方病として初めて報告された。その後の調査によって世界各国でも発見され、わが国でも各地にその発生がみられた。当初は原因不明であったが、1931年になって、飲料水中のフッ化物に起因するものであることが確認された。斑状歯の外観は、エナメル質の表面に白濁した不透明の斑点や縞(しま)模様が現れたり、歯面全体が白濁したりする。重症のものは、褐色に着色したり、実質欠損(エナメル質が欠けている状態)を伴うことがある。
日本大百科全書(ニッポニカ)「斑状歯」の解説
以前から、フッ素は危険だと耳にした事があったので少し調べてみましたが、これらの記事を見ると僕は不安になります。
フッ素入り歯磨き粉についてはご自身の判断になると思いますが、知識として得ていても不利益では無いかと思います。
食用の重曹を使う
手軽に購入できる重曹には主に3種類あります。(純度)
・食用(98~99%)
・掃除用(95~98%)
・医療用(100%)
歯磨きや、うがい、入浴、洗顔等に使用するのは必ず食用もしくは医療用を購入して下さい。
僕が今回購入したのはヘルシーカンパニー食用の重曹です。
重曹歯磨きやり方
それでは本題の重曹歯磨きについて解説していきます。
まずは100円均一などで重曹を入れる容器を用意します。
これに重曹を入れます。
そして少し濡らした歯ブラシにそのまま重曹を付着させます。
付着させる量は下図の様にこれぐらいにしています。
極端に少ない量でなければ特に量はこだわらなくても大丈夫ですが大量に付着させると口の中がとてもしょっぱくなります。
ここで注意ですが、重曹は容器にたくさん入れない様にするのが良いです。
これは僕の場合ですが、歯ブラシを一旦、水に濡らしてから重曹を付着させる時に歯ブラシについた水分が容器内の重曹に移ってしまい、何回か歯ブラシする度に中の重曹がベチャベチャになっていく事がよくありました。
やはり重曹がサラサラの乾燥した状態で使用したいので僕は容器に重曹を入れる量は大体3〜5回分にしています。
重曹歯磨きの感想
初めて重曹歯磨きをした時の感想ですが、歯ブラシしている最中の感想はとにかくしょっぱいです。
普通に売ってる市販の歯磨き粉は口の中がブクブクと泡立ち、歯磨き後にはスーッとして爽快感ありますが重曹歯磨きにはそれが全くありません。
歯磨きしている最中はただしょっぱいだけです笑
今回購入した重曹の表示を後から見たのですが、食塩相当量:69.6%と記載を見て重曹はしょっぱいんだと初めて知った次第です笑。
歯磨きしたあとは口の中でやるブクブクうがいを口内洗浄のつもりでやってみました。
歯磨き後の感想ですが、スーッとした爽快感は当たり前のようにありません。
しょっぱさが口の中に残る感じでした。
しかし、なんとなくですが市販の歯磨き粉のようなメンソール感はなくてもスッキリした感はありますし、歯がキュッとした感覚はあります。
寝る前に重曹歯磨きをすると寝起きの口内の状態はなんとなくですが、口臭や粘つき感は軽減されている様に思えます。
歯が白くなったかというと1回目なので違いは感じません。
約2週間使い続けると徐々に白くなっていくという事で使い続けてみましたが、確かに市販品を使っているよりは白くなった気がしますが、どちらかというと黄ばみが取れて本来の歯の色になってきている感覚だと思います。
これについては何日間〜数ヶ月間、毎日重曹歯磨きをしてみてご自身で体感されてはと思います。
1つ言える事は市販の歯磨き粉と比較しても歯磨き後の口臭についての効果は高い様に感じます。
歯磨き後のスーッとした感覚がないので口臭がするのではないかと心配あるかもですが、メントールの匂いがするから安心するだけだあって実際、違いは無いように感じます。
口臭が臭い人は歯磨き後でも臭いですが、重曹歯磨き後は口臭の原因である口内の酸性状態を中性にする働きがあるので改善されているように思えます。
ただし、ニンニクなどの刺激臭ある食材を食べた後に重曹歯磨きをしても匂いが無くなるのかどうかはわからないです笑
1年間毎日重曹歯磨きの結果
僕は約1年間、重曹歯磨きを毎日し続けてみました。
以下はあくまでも個人的感想になりますが参考にしてください。
まず、歯の白さについては当初より本来の歯の色になっている気がします。
3ヶ所の虫歯があってそのまま放置していましたが、明らかに進行のスピードが遅いです。
大袈裟かもしれませんが悪化が止まっている感覚です。
起きた時のネバつき感や気持ち悪い感覚は全くありません。
比較する為にあえて市販の歯磨き粉で歯ブラシして次の日起きた時の口内の感覚は明らかな違いは感じます。
口臭について知人に正直に答えてくれと言っても問題ない様です。
よって僕は今後も市販の歯磨き粉を使う事はないという感想になります。
重曹歯磨きの注意点
市販されている歯磨き粉の中には界面活性剤など、体にあまりいいとは言えない成分が含まれている場合がありますが、重曹は人体に与える影響は無害ですので安心して使用できます。
但し、腎臓病などで塩分摂取が制限されている方や、小さなお子様に対しては使用回数を週に1~2回程度にするよう注意してください。
メントール重曹歯磨き粉を作る
重曹歯磨きは市販品のようにスーッとしたメントール感が全くありませんが、これにメントール感を得たいなら、ご自身でメントール重曹歯磨き粉を作る事もできます。
作り方ですが、
植物グリセリン購入し、2:1の割合で重曹と混ぜます。
そして、ミント、ハーブ、ハッカ油などの好きな天然エッセンシャルオイル(必ず精油を使用してください)を加えて作ってみるのも良いと思います。
柑橘系の精油でも作れますのでその日の気分で歯磨きを楽しめるかと思います。
重曹うがい
重曹はうがいするだけでも効果的です。
食後や就寝前の重曹うがいは口内の酸性状態が短くなるので口臭や歯が溶けるのを防ぎます。
歯磨きできない時には重曹うがいだけでも効果を得れると思います。
重曹うがいのやり方はとても簡単です。
水の入ったコップに重曹を小さいスプーン1杯程度を入れ、よくかき混ぜたら完成です。
何回か混ぜても重曹がコップの底に溜まって溶けない場合は重曹の量が多いためですが、特に問題ありませんのでそのままうがいしてください。
何回かやるうちに重曹の分量はわかってくると思います。
うがいのやり方はのどでガラガラうがいではなく、口内でやるクチュクチュうがいをしてください。
特に寝る前のうがいで朝起きた時の口内や口臭の感覚が今までとは違うのを感じられるかと思います。
※個人差あると思います。
市販品の重曹歯磨き粉
市販品でもフッ素等が含まれていないスーッとした爽快感ある重曹歯磨き粉があります。
歯磨撫子 重曹つるつる歯磨きです。
歯磨撫子→はみがきなでしこと読むそうです。
特徴として3つ
◆100%食物由来の石鹸素地
ほどよい泡立ちと歯磨き後の飲み物の味が変わらない
◆天然塩
歯ぐきをキュッと引き締める
◆ペパーミント精油
さわやかな天然の香り
重曹のみで歯磨きすると泡立ちも無く、メンソール感がないので歯ブラシした気になれなかったので一応試してみました。
重曹をそのまま使った時と比較をすると、メンソール感があるのでスッキリした様な感覚はありますが、歯のつるつる感は弱めです。
あと、寝る前の歯磨きをして、朝起きた時の口内のスッキリ感というか口臭的な感覚はそのまま重曹で歯磨きをした方が快適に感じました。
※これら個人差はご了承ください。
少しお値段上がって塩で口臭を防ぐ薬用 塩と重曹の薬用ハミガキもあります。
追記:重曹を飲む効果
重曹についてその他の効果ですが、
重曹は体のあらゆる健康面で効果を発揮する事がわかっています。
胃酸過多、胸やけ、胃部不快感、胃部膨満感、もたれ、胃重、胸つかえ、げっぷ、はきけ(むかつき、胃のむかつき、二日酔・悪酔のむかつき、嘔気、悪心)、嘔吐、飲みすぎ、胃痛に効果的です。
さらに便秘解消などカラダの中をキレイにしてくれる効果や疲労回復など体の調子を整えてくれる効果もあり、さらにはがんや腎臓病・痛風などの慢性病は身体や血液が酸性に傾く事であり、アルカリ性の重曹はそれを中和する働きをします。
僕は逆流性食道炎なのですが、毎日重曹水を飲んでいると症状が軽くなったり、全くない時もあるので効果はあると感じます。
逆流性食道炎の薬(タケキャブ10mg)を約4年ぐらい飲んでいましたが、今は重曹のおかげで薬は一切飲んでいません。
これについてはこちらの記事で解説しています。
最後に
いかがでしたでしょうか。
僕は最初、重曹は掃除に使う物であって歯磨きができるのか!?と疑問でしたが、実際に1年間やってみた効果は市販の歯磨き粉よりも良い気がします。
知人に重曹で歯磨きしていると言うとほぼ100%の確率で、え!?重曹って歯磨き出来るの!?という驚きの反応です。
すぐに効果を感じられる訳ではないのでやり続けてみないとわからない重曹歯磨きですが、最低でも1ヶ月間は試されてはと思います。
くれぐれも掃除用の重曹(工業用)は使用しないでください。
それでは最後までありがとうございました。
コメント