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過去の記事で「自分を見失ってはいけない」を書きましたが、あの時の事を振り返るともう一つ、考えていた事があったので、今回はそれを記事にしました。
良かったらこちらの記事も参考にしてみてください。
僕は飲食店を全国展開する会社で、ある程度の上位役職に就いていましたが、上司からの見られ方や評価を常に気にした状態で仕事をしていました。
そんな僕が上司の評価を気にしなくなり、楽しく仕事ができるようになった気付きや考え方について経験したことを書きます。
罠にハマる
僕は、上司が求める仕事の結果を出すのに、クリアしないといけない自分の課題やスキルアップは必須だと考えていました。
上司から、こういう考え方をもちなさい、そういうところがお前のダメな所だ、と指摘もあるので自分を成長させる為、自分を変える為にひたすら努力をしていました。
もちろん、本を読んだり、ネットで記事を検索したり、人に相談したりなどをして成長できる部分もありました。
しかし、あまりにもできない事やクリアできない課題が多くなり、結果が出ない時期が長くなると、ある罠にハマると思いました。
それは自己嫌悪からくる"自信喪失"です。
自己嫌悪
自分で自分自身が嫌になること。
引用コトバンクより
結果が出ないから上司からも指摘されます。
なんで結果が出ないんだ、努力が足りないだけ、勉強してんのか、適当にやってんのか、サボってんのか、考え方が間違っているからだ
こんな事を何か月か言われ続けたら、さすがにもう駄目だろう、評価は低いだろう、降格もするし、給料も減って、これから生活が苦しくなるんだろうな、結果が出せない自分が悪い、努力が足りない自分が悪いと考えるように僕はなりました。
そして、できない自分が嫌になって、自分を責めている状態になりました。
こうなると、クリアしないといけない課題や、変わらないといけない自分になろうとばかりに集中し過ぎて、やれば結果を出せる事もやらなくなり(出来なくなる?)なんの結果も出ない悪循環になっていたと思います。
心の状態
こんな状況が続く中、ついに僕は上位役職から外されてしまう結果(つまり降格)となりました。
責任から少し軽くなった僕は、なぜ結果が出せなかったのかを毎日振り返り、本を読んだり、ネットで模索しながら考えていました。
しかし、模索して考えても原因が見えない状態が続き、ついには自分が悪いんじゃなく、自分の良さを理解しない、評価しない上司が悪いんじゃないかと思うようになり、上司から何か言われる度に嫌な気持ちになるし、言う事を聞きたくない状態にまで陥ってしまいました。
僕はこの会社で約20数年頑張ってきましたが、もう会社を辞めた方がいいのかも、これが限界なのかもしれないと退職を考えました。
しかし、このまま退職するのは納得できない、何かが引っかかる直感的な感覚がありました。
それは僕が以前、部下に熱く語っていたある言葉をふと、思い出しました。
ネガティブな感情や、マイナス思考の時に決断した事は必ず悪い結果になる。逆にポジティブ、プラス思考の時に決断した事は必ず良い結果になる
他人にこんな事を熱く語っていましたが、今の自分はどうなのか?
これは僕が今まで経験して感じた持論ですので、これが本当にあっているかどうかはわかりません。
自分で感じて、そうだと自信をもって感じた持論なのに、今の自分の状態で退社するという決断はあっているのか?
それはポジティブな感情か、プラス思考での決断なのか深く考えなくても、良くない感情で決断しようとしているのはすぐにわかる事でした。
気付き
そして僕は上司の求める結果が出せない、上位役職から外れてしまったすべての原因に気付きました。
①お客様や部下の事を考えずに、上司の求める結果だけを追求していた。
②結果が出せない自分が嫌になって、自分を攻撃していた(責めていた)
これはつまり、自分の心の状態が良くなかった事だと思います。
あの時、僕は上位役職に就いているにも関わらず、お客様に喜んでもらう事より、部下が成長する事よりも、上司に認めてもらって自分が気持ち良くなりたいだけで仕事をしていたかもしれません。
そして、できない自分を責めて(攻撃して)、できない理由を他人のせいにして、結局は自分を守る事ばかり考えていたのだと思います。
僕がこんな状態だから部下に対して、そして部下からお客様へと悪い事を与えていたはずです。
私利私欲で、承認欲求が強くなり、ネガティブでマイナス思考など、心の状態が悪いのに結果など出るはずもありません。
心の状態を良くする
そんな僕ですが、過去に学んだ事を1つだけ思い返してみた事で救われました。
正確なフレーズは覚えていませんが
自分自身が楽しい事、嬉しい事、喜ぶ事は何かをイメージし、さらには得意な事やできる事をやり、それらの数を増やしていくと心の状態が良くなっていく。
この一連の悪い心に陥っていた僕は、私利私欲、承認欲求を捨て、まずは自分の心の状態を良くしないとダメだ。と考え、意識するようにしていきました。
最初にやってみたのは、自分が楽しい時や嬉しい時、喜ぶ時はどんな時かを思い出してみました。
苦しくても頑張って結果が出た時、
別に何とも思われていないだろうと気にもしていなかった人から称賛された時、
何時間もかけて教えても出来の悪かった部下が結果を出した時、
結果が出て、評価されて、給料が上がった時などを毎日思い返してみました。
そして、過去の良い出来事を毎日思い出しながら、その時の楽しい、嬉しい、喜んでいる感覚に浸る事で僕は良い気持ちに徐々になっていく感覚がありました。
その感覚で毎日を過ごしていると、上司からの評価や、求められる結果に応える、悪い評価をされるんじゃないかという焦りや不安な感情や思考、承認欲求が無くなっていったと感じます。
それからは自信を取り戻したかのように自分が正しいと思う事を決断し行動するようになって、だんだんと悪い心の状態は無くなっていっていきました。
僕は今までこんな感覚や感情で仕事をしていなかったのが結論だったのかなと思います。
自分の状態が良いから相手も良くなる
そして僕は、心の状態が良くなってから特に変わったと感じた事があります。
それは他人の良いところを意識するようになったと思います。
以前の僕は部下に対して、あら探しばかりをしており、本人のダメな所ばかり指摘していました。
もちろん、部下に良くなってほしい、結果を出せるようになってほしい、というつもりでやっていましたが、これは僕が陥った罠と同じで、部下もやる気が低下して組織の結果が悪くなったのだと思います。
ダメな所を探して指摘し、改善を指導するよりも、僕は部下の良い所に意識がいくようになり、その良い所を本人に伝えるようにしました。自分の良い所に気付いているか?と。
これをやっていくうちに、スタッフは明るくなったり、何かに気付いたかのように意欲的に仕事に取り組んだりと、業績も少しづつ良くなっていく傾向になりました。
自分の心の状態が良いと、他人にも良い影響を与えれると初めて知った瞬間でした。
これと同じように友人や、恋人、親族、奥さん(旦那さん)にも同じことが言えると思います。
自分の心が良い状態の時は、相手の良い所を見ようとする。そして自分から発する言葉や行動が相手を良くする。逆に心が悪い状態だと相手に悪い物を与えてしまう。
自分の心の状態はどちらを望みますか?
心の良い状態を保つために
良い心の状態を保つのに普通に過ごしていても良くなることはありません。
人間は食事をしなければ死にます。睡眠を一切しなければ死にます。年齢を重ねていくと体力や思考が衰えていきます。
だから、生きる為に食べるし、睡眠もとります。年齢とともに落ちていく体力に対して運動をし、思考が衰えないように本を読んだり、字を書いたり、人との会話を増やすようにしたりします。
これと同じように人間の考え方は、良くなる考え方を取り入れ、学んでいかなければ、ネガティブ思考、マイナス思考に自然になっていくそうです。
自分を放置したら人生が悪化していくと僕は考えます。
まとめ
生きていたら、様々な出来事に遭遇するのは避けては通れないと思います。
起きた現実に対して、プラスに捉えるか、マイナスに捉えるか僕たちには選択する自由があります。
もちろん、起きた現実に対して、怒りや悲しみ、くやしさや落ち込みは人間ですからあります。
そう感じ取ってしまうのは至って普通の事だと思います。
しかし、ずっと怒っていたり、悲しんでいたり、落ち込んでいても物事が良くなる事はないと思います。
起きた出来事に対して、どの感情を選択するか。
マイナスに捉えるのか、ポジティブに捉えるのか。
物事を常にポジティブに捉える考え方はすぐに簡単にはいかないと思います。
自分が物事をマイナスに捉えてきた分だけ、時間はかかるものだと思います。
でも、毎日意識して練習していけば少しづつでもプラス思考になっていくと思います。
1ヵ月か、3か月か、もっとかかるかもしれませんが、継続すればきっと良くなると思います。
1番大事な事は自分の良い所に気付いるかだと思います。
気付いて、それを伸ばす事が自分にとっても周りの人にとっても良い事に繋がるのだと思います。
全て持論ですが、参考になれば幸いです。
最後までありがとうございました。
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