今回は次亜塩素酸水を加湿器に入れて使うと室内の嫌な匂い、ペットのうんち、おしっこなどの消臭効果が得られる事が実際に使って分かりました。
次亜塩素酸水を加湿器に入れる不安などについても検証してみましたので参考にしてください。
次亜塩素酸水を加湿器で使う不安
まず、厚生労働省からの注意として次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水の違いについて引用を参照してください。
ここで注意してほしい点は次亜塩素酸ナトリウムではなく、次亜塩素酸水を加湿器に入れます。
名前が似ているので間違えないように注意してください。
「次亜塩素酸ナトリウム」と「次亜塩素酸水」は、名前が似ていますが、異なる物質ですので、混同しないようにしてください
新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)
4.次亜塩素酸水 【参考情報2 「次亜塩素酸ナトリウム」と「次亜塩素酸水」について】
また、加湿器に次亜塩素酸水を入れて使う(噴霧※ふんむ)事は推奨されていない様です。
以下の引用を参照してください。
世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルスに対する消毒に関する見解の中で、「室内空間で日常的に物品等の表面に対する消毒剤の(空間)噴霧や燻蒸をすることは推奨されない」としており、また、「路上や市場と言った屋外においてもCOVID19やその他の病原体を殺菌するために空間噴霧や燻蒸することは推奨せず」「屋外であっても、人の健康に有害となり得る」としています。また、「消毒剤を(トンネル内、小部屋、個室などで)人体に対して空間噴霧することはいかなる状況であっても推奨されない」としています。(5月15日発表)
新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)
5. (補論)空間噴霧について
【参考情報3 「次亜塩素酸水」の空間噴霧について】
「次亜塩素酸水」の空間噴霧で、付着ウイルスや空気中の浮遊ウイルスを除去できるかは、メーカー等が工夫を凝らして試験をしていますが、国際的に評価方法は確立されていません。
安全面については、メーカーにおいて一定の動物実験などが行われているようです。ただ、消毒効果を有する濃度の次亜塩素酸水を吸いこむことは、推奨できません。空間噴霧は無人の時間帯に行うなど、人が吸入しないような注意が必要です。
新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)
5. (補論)空間噴霧について
それぞれ不安になる事が書いてあると思いますが、ネット上では加湿器に次亜塩素酸水を入れる事ができる加湿器が売られています。
僕の家庭でも妻やペットもいるし、まだ小さいキッズが2人いるので不安になったのですが、色々調べてみた結果、
適切な使い方(塩素濃度50ppm以下)であれば加湿器に次亜塩素酸水を入れて噴霧(ふんむ)しても人体への影響は無い。
と、あくまでも個人の見解になりますがこのような結論に至りました。
以下は参考にしたサイトです。
まず、人体にとって安全かどうかは「塩素濃度(ppm)」を基準に考えます。
次亜塩素酸水である電解水が食品添加物として認められていますが、上限が80ppmになっています。
これは人体への安全性の上限と考えたときに、新型コロナウイルスへの有効性試験で多く使われた塩素濃度が50ppmという数値は、人体にとって非常に安全な範囲であると考えられます。
CERA セラ 次亜塩素酸水の安全性について
以下はパナソニック 次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」からの引用です。
次亜塩素酸は、菌の表層だけでなく、内部まで浸透してすばやく作用するため、汚れやニオイなどの分解スピードが速く、除菌力に優れています。また、脱臭効果も高く、ペットや介護環境などの発生し続けるニオイにも威力を発揮します。
次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」次亜塩素酸 空間浄化技術 様々な分野の除菌に活躍する成分「次亜塩素酸」とは
また、次亜塩素酸水については下記、経済産業省ページもご確認ください。
有識者による第5回検討委員会(最終回)が開催され、以下の消毒物資について、新型コロナウイルスに対して有効と判断されました。
経済産業省 新型コロナウイルスに有効な界面活性剤及び次亜塩素酸水を公表します(最終回)
ppmとは
ppmという言葉について簡単に解説します。
ppmは濃度を表す言葉です。
この記事内だけで言うと次亜塩素酸水の塩素濃度をppmで表しています。
1ppmは1mgなので塩素濃度50mgと50ppmは同じです。
ppmについてさらに詳しく知りたい方は備える.jpさんのサイトを参考にしてください。
また、次亜塩素酸水の濃度50ppmについては以下を参照ください。
濃度50ppmの次亜塩素酸水は、人の身体やペットに直接利用したり、機器を使って空間除菌をする場合に用いる濃度です。子供や赤ちゃん、小さなペットなど、抵抗力の弱い対象の「物」を除菌する場合もこの程度の濃度が安全です。健康に全く影響をもたらさずに使用したい場合の濃度の目安として考えるとよいでしょう。
備える 濃度50ppm(0.005%)の次亜塩素酸水(電解酸性水)
ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム
今回、僕は次亜塩素酸水ではなく、次亜塩素酸水の素であるジクロロイソシアヌル酸ナトリウム(粉末)を加湿器に入れて使いました。
次亜塩素酸水自体を購入するより、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの方がコストパフォーマンスに優れているからです。
色々探していると楽天市場にある弱酸性次亜塩素酸水生成用粉末 除菌消臭水の素が商品紹介ページを見ても安全だと判断してこちらを購入してみました。
弱酸性次亜塩素酸水生成用粉末 除菌消臭水の素 【送料無料】
中身は粉末状になっています。
※画像にある弱酸性次亜塩素酸水生成用粉末 除菌消臭水の素 は楽天市場のみ取り扱いになっています。
下記リンクボタンにおいてアマゾンやヤフーショッピングでは類似した商品が表示されますが同様のジクロロイソシアヌル酸ナトリウムなので同じ商品になります。
ここからは楽天市場で購入した弱酸性次亜塩素酸水生成用粉末 除菌消臭水の素を元に解説していきます。
下図の赤線矢印にあるように加湿器用(濃度20ppm)/水5Lに対して添付のスプーン山盛り1杯(約0.2g)の記載がありますので塩素濃度に注意して使ってください。
これは上記で説明した塩素濃度50ppm以下になるので人体に影響のない範囲と判断しました。
次亜塩素酸水 食品添加物について
今回、僕が購入した次亜塩素酸水の素は当時購入した物でパッケージに食品添加物にも使用される成分なので安心と記載ありますが、現在の商品パッケージではこの文言は削除されています。
以下の画像は楽天市場で紹介しているページ画像を記載します。
実際、次亜塩素酸水は食品添加物(指定添加物)として指定されておりますが、次亜塩素酸水を取り扱った商品において厚生労働省では定義が異なります。
少し難しい内容になりますが、これも簡単に解説するとジクロロイソシアヌル酸ナトリウムから作った次亜塩素酸水は食品添加物として認められておりません。
厚生労働省が食品添加物(指定添加物)と認めるのは製造方式が電気分解のみです。
今回、解説する次亜塩素酸水の作り方は電気分解ではなく、混合方式(ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムと水道水を混ぜる方式)なので食品添加物としては認められていないので飲んだり、皮膚に付着する事について安全という認識にはならないので注意してください。
もっと詳しく知りたい方は備える.jpさんのサイト次亜塩素酸水と「厚生労働省の認可・食品添加物」の注意点をご覧ください。
また、厚生労働省の次亜塩素酸水 PDFも参照してください。
正直、電気分解で作った次亜塩素酸水と混合式で作った物との違いがあるのかは分かりませんが、僕の回答は控えさせていただきます。
ここまでの内容をご覧になって加湿器に次亜塩素酸水(今回はジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを使用)を入れて使うのに不安な方は推奨しませんのでお使いにならない方が良いと思います。
使ってみた感想
さて、ここからは加湿器に次亜塩素酸水(今回はジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを使用)を入れて使う事について自己責任でお願いします。
僕の寝る部屋にはペットのワンちゃんも一緒にいて、空気清浄機をつけっぱなしにしていますが、部屋に入った瞬間はおしっことかうんちの臭いがします。
その寝る部屋で自作した次亜塩素酸水(ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム)を加湿器に入れて噴霧してみました。
そのまま1時間ぐらい使って部屋に入ってみると臭いが消えている事が分かりました。
ただ、嫌な臭いは消えていますが若干、塩素臭がします。
これは例えるとプールの消毒臭に似ています。
その後、不安だったので少し濃度を薄く(水道水で薄める)してみたら消臭効果は変わらず塩素臭だけがなくなりました。
実際はジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを入れる量が多かった為に塩素臭がしたようです笑
追記:使用し続けた結果
僕は2020年の6月頃からジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを超音波式加湿器に入れて主に加湿と消臭用としてずっと使っています。
もちろん夏場の7月〜9月ぐらいまでは湿度の問題で使用していませんが、2021年12月現在において妻とペットのチワワくん、子供2人や僕自の体調等、何の問題もなく使用できている環境です。
加湿器に入る水の分量とジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの分量さえ適正であれば使えそうです。
あくまでも個人の見解ですのですが参考にしてもらえればと思います。
超音波式の加湿器を使う
次亜塩素酸水やジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを加湿器で使う場合は必ず超音波式を使ってください。
その他の加湿器では塩素が原因で機器が腐食する、または高温に弱く蒸発すると効果が無くなってしまうなどありますので注意してください。
僕が今回購入した超音波式加湿器は容量は3.5Lです。
追記:2020年に上記の超音波加湿器をアマゾンで購入しましたが、現在は販売されていません。超音波加湿器であればどれでも対応可能なのでご自身の環境に合った超音波加湿器を選んでください。
参考程度にこちらの超音波加湿器を貼っておきます。
作り方→次亜塩素酸水は濃度が重要
作り方はとっても簡単です。次亜塩素酸水の素(ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム)と水道水を混ぜるだけです。
上記でもありましたが、塩素濃度は50ppm以下で使用してください。
除菌消臭の素には加湿器用(濃度20ppm)/水5Lに対して添付のスプーン山盛り1杯(約0.2g)と記載がありますので50ppm以下での使用になる事がわかります。
今回は水2.5L、すり切り1杯での作り方を解説します。
これで2.5Lになりますね。
商品サイトで水2.5Lの場合はすり切り1杯が約0.1gとありましたので入れてみます。
両方のペットボトルにそれぞれすり切り1杯分を分けて入れるのは難しいので2Lのペットボトルのみ粉末を入れます。
そしてシェイクして混ぜます。
粉末を混ぜた2Lのペットボトルの中身は無色透明で特に変化はありません。
超音波加湿器に入れる
上記のように2Lのペットボトルで作った次亜塩素酸水を加湿器に全部入れます。
そして500mlの水道水が入ったペットボトルの水を加えます。
箸などを使って中身を混ぜます。
これで水2.5Lに対してすり切り1杯を入れたので塩素濃度20ppmの次亜塩素酸水ができました。
今回の加湿器の容量が3.5Lなので満杯にはなりませんがこのまま使いました。
ちなみに僕は大体の分量が理解できたので今ではペットボトルで次亜塩素酸水を作らずに計量スプーンで山盛りにならない程度のジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを容器に入れてから水道水を直接容器に入れるやり方になっています。
まとめ
超音波加湿器に次亜塩素酸水を入れて使う事で消臭効果が得られるのは間違い無いと思います。
ただし、厚生労働省などから発表されている結論は推奨しない結果となっていますので不安の方はご使用にならない方がいいので推奨はしません。
僕は記事に書いてある通りジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを超音波式の加湿器に入れて使っていますが、
使用にあたっては自己責任でお願いします。
また、今回購入した消臭除菌水の素 ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは加湿器以外にも次亜塩素酸水スプレーを作ったり、拭き掃除など色々な用途に使えます。
既製品の次亜塩素酸水を購入するより経済的です。
今回購入した消臭除菌水の素 ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム使用期限は開封した場合、1年程度との事です。未開封なら2年とされています。
今回の消臭除菌水の素 ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを使った消臭(部屋の嫌な臭い、ペットのうんち、おしっこ、生ごみ等)に効果的なスプレーの作り方についてはこちらに記事をどうぞ
室内の殺菌消臭についての機器UV-Cライトも参考にしてください。
コメント
リンク切れ
100ppmのリンク先がエラー表示ですね。
河童さん
コメントをありがとうございます。
確かにリンク切れとなっておりました。
リンク先のサイトを確認するとページ内容が削除されているようです。
記事内を更新します。
ご指摘をありがとうございました。
河童さん
記事内容を修正しました。
次亜塩素酸水の噴霧について見解が以前よりもより深く記載されており、僕自身も勉強させてもらいました。
これを教えてくれたのですね。河童さん毎回ありがとうございます。