リーバイスLVC(リーバイスビンテージクローゼット)シリーズの1947年リジッドの糊を落としてから、鬼ヒゲ、ハチノス、パッカリング、赤耳等のアタリをユーズドのビンテージデニムの様に作りたい(育てたい)ので糊付けをしてみました。
糊付けをしなくてもインディゴの濃いジーンズであれば自然にアタリは出来ますが、糊付けした場合の方がより濃い部分とアタリの差が出やすい様です。
今回、僕自身初めての糊付け作業でしたので初めての方に参考になればと思います。
糊付け後のシワ
まずは糊付け後に意図的に作ったシワの画像をご覧ください。
正面です。
綺麗な鬼ヒゲができそうなシワができました。
次にバックです。
こちらも綺麗なハチノスが出来そうないい感じのシワが入りました。
この時点で満足している自分がいます笑
リジッドから糊落とし(ファーストウォッシング)をしてから、再度糊付けをする事によってこのようなシワを意図的に付ける事ができます。
履いていくうちに糊は取れて柔らかくなっていきますが、最初に作ったシワの位置は変わらず残っていくので糊付けは大事な作業だと思いました。
復刻ではありますが、これから一生付き合っていくジーンズを育てていくのに楽しみであります。
501xx 1947年モデル
今回僕が購入した501xxはこちら
勿論、糊付けの前に糊を完全に落とす洗濯をしてからの作業になりますので、リジット状態で糊付けはないので注意してください。
リジッドの糊落としの記事はこちら
また、今回の糊付けは新品でもユーズドでもビンテージのデッドストックでもインディゴの色がある程度濃く残っている場合に有効です。
ただし、すでにユーズド加工(エイジング加工)されているジーンズには全く適さないので糊付けを行う必要なないので注意してください。
余談ですが、僕はリジッドから糊落としをした後に裾上げをしています。
本来、裾上げしない方が良い(ビンテージ古着業界)とされていますが、レングスが34なのでファーストウォッシュ(糊落としの洗濯乾燥後)で最大に縮ませたつもり(レングス7cmの縮み)ですが、
僕にはかなり丈が長く、裾が地面に擦れてボロボロになるのが嫌だし、ロールアップして履くのも嫌だったのでリーバイスストアで裾上げしてもらいました(購入店の場合は無料でやってくれます。しかも47仕様での仕上げ※アウトシームでチェーンステッチをしてくれます)
糊付けやり方
では糊付け作業の手順を解説していきます。
今回糊付けに使った糊はこれです。
洗濯のり カネヨ ノール 750ml
糊付け作業をする場所は風呂場が最適です。
何か不都合(例えばインディゴの色が他に付くなど)があっても風呂場ならシャワーで落とせます。
僕は浴槽にフタをしてその上で作業しました。
フタがなくても風呂場の床であれば問題ないです。
フタの上でも風呂場の床でも水気は無くして下さい。
水洗いをする
まずは自宅にある洗濯乾燥機で水洗い(洗剤無し)→すすぎ→脱水(30分)をします。
下図は脱水をして湿っている正面の状態です。
糊付け 正面
浴槽に蓋をしてその上で作業します。
ポケット部分(スレキ※袋布)には糊を塗る必要がないので、めくって糊がつかない様にします。
鬼ヒゲができる部分に糊を塗っていきます。
糊の量は少ないよりもこれでもかと多めにガッツリつけた方がいいです。
糊の量が足らないと履いてからすぐに柔らかくなってしまい、シワの型が崩れやすいので多めの方が安心です。
下図は参考画像になりますが、実際はもっと糊を大量に付けていきました。
これを手で伸ばしていきます。
かなりベタベタになりますが、下図の様に白くなるまで塗り込んでいきます。
この時に下図の赤丸部分(内側の縫い目部分)含めて裾まで糊を塗らない様に注意してください。
乾いた後に繊維がトゲの様になって履いた時に皮膚に擦れて(股スレが起きて)痛くなります。
僕は塗ってしまったので履いてしばらく痛かったです笑
次に大事なのが赤耳を広げながら塗り込んでいくのがコツです。
鬼ヒゲ部分(股から太ももにかけて)の糊を塗ったら今度は膝から裾にかけて糊をかけて塗り込んでいきます。
1回目の洗濯乾燥(糊落とし)でジーンズがねじれているので反対側の赤耳を広げながら糊を伸ばします。
糊付け 後ろ
フロント側の糊付けをしたら次は後ろ側に糊付けしていきます。
下図の赤丸のお尻部分にはシワを作る必要がないので塗らなくても良いです。
ハチノスができやすい様に膝裏部分に糊をたっぷりつけていきます。
表面の鬼ヒゲ部分と同じ様に白くなるまで糊を手でガッツリ塗り込んでいきます。
そしてここでも注意があります。
上記で説明したと同じように下図の赤丸部分に糊を塗らない様にしてください。
乾いた後に履いたら繊維がトゲトゲになって皮膚に擦れて痛いです。
乾燥させた後に何回揉みほぐしてもガッツリ糊がついていると簡単には柔らかくなってはくれません。
次はバック(後ろ部分)に糊をガッツリ塗って左右の赤耳が広がる様に塗った状態です。
これで糊付けは完了です。
塗っていくだけの作業なので簡単ですが、くれぐれも上記で注意した内側の縫い目部分には塗らない様にして下さい。
今回、糊付けに使った量はボトル半分以上使いました。
乾燥
糊付けの作業が終わったら次は乾燥させます。
ジーンズをおもて面にして、裾部分も含めて筒状になる様に吊るします。
イメージとしては実際に履いている状態にするのがコツです。
そしてこのまま丸1日乾燥させます。
僕の場合、室内で乾燥させましたが、ベランダ等で外に干す場合は陰干しにしてください。
インディゴの色が褪せてしまう可能性があります。
下図は吊るしてから24時間経過した状態です。
完全に乾いてカチカチになっています。
そして糊付け後、お約束のジーンズ自立画像です。
画像だけ見ると不気味な絵づらですが、実際にやってみると感動です。
それぐらい糊を使って作業するのが常識だと自負します笑
今回、新品ボトルの半分以上の量を使いましたので実際にはボトル1本でジーンズ2着分の糊付けができるではないでしょうか。
シワ付け
次にシワ付けをしていきます。
下図の様に左右の足を広げながら大股でしゃがんでシワを作っていきます。
この時、特に意識するのは鬼ヒゲですので両足をできるだけ180度になるぐらい広げてしゃがみます。
太ももから腰あたりにジーンズを上に寄せていくのがコツです。
膝裏のハチノスに関しては特に意識しなくてもこのようにしゃがめば同時に良い具合に出来上がっていると思います。
再度、冒頭にも掲載した鬼ヒゲとハチノスを作った状態をご覧ください。
まだカチカチなので全体シルエットが少し変です笑
バックの画像ですが、ハチノスが同時に出来上がっています。
これをこのまま履き続けて明暗がはっきりするアタリを作っていきたいと思います。
まとめ
僕は高校卒業した辺りから自身のファション的にジーンズはあまり好みではなく、今の年齢(執筆時44歳)になるまで一切履く事がありませんでした。
特にこの前まではストリート系にハマっており、特にシュプリームばかり買っていましたが、最近は大人アメカジ系に移行しつつあります。
年齢のせいなのかもしれません。
足元はナイキのスニーカーばかりなので今後はレッドウイングのアイリッシュセッターや、アウターはショットのダブルか、バンソンのシングルも考えています。
本当はルイスレザーのホースハイドのライトニングが欲しいです笑
今回、リーバイス LVC 501xx 1947年モデル リジッドを購入し、糊落としをしてからの糊付けについて解説しました。
初めての糊付けでしたが乾燥後のシワ作り含めて簡単にできたと思います。
これから一生付き合っていく、自分だけのジーンズとして育てていきたいと思います。
みなさんもリジッド1本どうでしょうか。
最後までありがとうございました。
2回目の選択と糊付けはこちら
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