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レッドウイング エンジニアブーツ2268 PT99を中古で購入したのでメンテナンスしてみた

今回はヤフオクで中古のレッドウイングのエンジニアブーツ定番である2268のPT99を購入し、オイル入れのメンテナンスをしたので作業を記事にしました。

中古で購入した状態

こちら今回中古で購入したレッドウイング エンジニアブーツ 2268 PT99になります。

レッドウイング エンジニアブーツ 中古購入 全体

つま先アッパー部分も特に大きな傷は無く、この年代(1999年〜2006年)にしては状態が良いですが、全体的に革がくすんだ状態であります。

レッドウイング エンジニアブーツ 中古購入 つま先部分

中古で気になるソール部分です。

レッドウイング エンジニアブーツ 中古購入 ソール部分

踵は測ってみると4cm程度の減りが見られますが、踵部分のレッドウイングの文字はハッキリ見えますし、踵を交換する必要の無い状態です。

着用回数10回未満であると元オーナーの記載ありましたが、踵の減り、つま先の縫い目状態などソール全体で予測すると元オーナーは大きめのサイズで踵を引きずった状態で10回以上は着用していたのではないかと推測します。

2268の踵の材質はアイリッシュセッターとは違い、硬い材質で出来ているので10回未満で4cmも減らないと思います。(1回の着用で12時間以上履いていれば別です)

次にタグを見ていきます。

今回購入したブーツはPT99前期である刺繍タグ(恐らく1999年〜2003年頃に製造)になります。

PTとはProtective Toeの略でつま先に鉄が入った物であり、PTの後の数値99とは年代を指します。

レッドウイング エンジニアブーツ 中古購入 PT99刺繍タグ

ちなみにPT99の後期は2003年頃からプリントタグに変更。

2005年からはPTの表記が消えて現行のプリントタグASTM F 2413-05に変わっています。

※いずれも正確な知識では無いのでPT99タグ遍歴について現在レッドウイングに直接問い合わせ中です。

追記:レッドウイングより回答をもらいました。

結論から言うとPT99のタグ遍歴は上記で記載した通りで概ね間違いないとの事ですが、正確な資料が残っていないそうです。

そして、2002年では刺繍タグとプリントタグが混在している可能性があるとの事。

また、アメリカ工場でもこの期間はタグを使用する(刺繍かプリントかの)絶対的な決まりが無いそうで若干のズレはあるそうです。

参考にしてもらえればと思います。

PT91との違い

PT99とPT91の全体的なシルエットの違いは無く、足首ベルトの位置がPT91の方が低い(低い方がシルエット的に人気)

また、現行型(ASTM F 2413-05)よりもPT表記(PT83含む)の方が人気がある様で、現行型と比較するとシャフト(足首より上の部分)が細く、足首部分も細い、そして足首ベルトの位置が低いので人気の特徴です。

革の質についても90年代の方がキメが細かったり、硬いなどの情報がありますが、これについては牛の飼育状況や狂牛病問題(2000年代前半)によって個体差はあると思いますので、現行と比較するとなんとも言えないのが正直な感想です。

これについて具体的に記事にされている、いがらしさんのサイト"靴も人生も年を重ねて変化する 経年変化"に独自の見解が書かれているので気になる方はご覧ください。

ちなみにレッドウイングのエンジニアブーツ2268で1番人気なのがPT91(1991年から1999年まで)の茶芯のプリントタグです。

PT91でも前期(プリントタグ)と後期(刺繍タグ)があり、前期は茶芯が多めとされており(定かでは無く、個体差あるかもです)エイジングした時の色具合が人気の特徴の様です。

メンテナンス

それではメンテナンスにいきます。

工程手順としては

・ブラッシング

・お湯で濡らしたタオルで全体を拭く

・マスタングペーストでオイル入れ

・1時間ほど置き、乾いたタオルで余計な油分を拭き取る

・最後にブラッシング

となります。

ブラッシング

今回はレッドウイングの馬毛ブラシで全体をブラッシングしていきます。

レッドウイング 純正 馬毛ブラシ
REDWING BRUSH レッドウイング 純正シューケア用品 馬毛の高級ブラシ made in USA

足首のベルトを外し、ベルト裏部分含めてブラッシングしていきます。

レッドウイング エンジニアブーツ 中古 メンテナンス ベルト部分外す

レッドウイング エンジニアブーツ 中古 メンテナンス ブラッシング

アッパーとソールの間は大事なブラッシングポイントになるので念入りに行います。

レッドウイング エンジニアブーツ 中古 メンテナンス ブラッシングポイント

レッドウイング エンジニアブーツ 中古 メンテナンス ブラッシングポイント2

お湯で濡らしたタオルで拭き上げ

全体的なブラッシングを終えたら次はお湯で濡らしたタオルで全体の汚れを拭いていきます。

レッドウイング エンジニアブーツ 中古 メンテナンス お湯で濡らしたタオルで拭く

オイル入れ

オイルを塗っていきます。

今回使用するオイルはマスタングペーストを使います。

マスタングペースト

■マスタングペーストの特徴

・動物性の油でほぼ馬油100%で浸透力が高い

・革への栄養補給に優れ、革内部からケアする

・革が柔らかくなる

・光沢感はそこまで無い

マスタングペーストは仕上げの光沢感は無いですが、革への浸透力が抜群に速く、特にメンテナンスされていない中古の革製品への栄養補給は1番優れているオイルだと思います。

僕は中古で購入した革製のブーツや革ジャンなど乾いた革に潤い、しなやかさを復活させるのに抜群なオイルなので購入後のメンテナンスに必ず使うオイルです。

ベタベタせずに使え、浸透力も高いオイルです。厚みのあるハードなレザーであっても、革内部へしっかりと油分補給できる高級の保革油です

レッドウイング純正品のミンクオイルや光沢感を出したい時に使うラナパーレザートリートメントはマスタングペーストでメンテナンスした後に使う様にしています。

マスタングペーストは指につけて塗っていきます。

レッドウイング エンジニアブーツ 中古 メンテナンス オイル入れ

特にシワ部分にはひび割れ防止の為にも多めに塗っていきます。

足首、シャフト部分のベルトにも塗ります。

ブーツ上部である縁にもオイルを塗っていきます。

マスタングペーストを全体的に塗った後の状態です。

このまま約1時間ほど置きます。

レッドウイング エンジニアブーツ 中古 メンテナンス オイル入れ後

乾いたタオルで乾拭き

1時間ほど経過したら乾いたタオルで浮き出たオイルを拭き取って乾拭きしていきます。

レッドウイング エンジニアブーツ 中古 メンテナンス オイル入れ後 乾拭き

乾いたタオルで余計な油分を拭き取ったら最後にブラッシングをして磨いていきます。

メンテナンス後

オイル前と後の比較画像ですが、特に大きな違いは見られません。

レッドウイング エンジニアブーツ 中古 メンテナンス オイル入れ前と後

つま先部分です。

レッドウイング エンジニアブーツ 中古 メンテナンス オイル入れ前と後 つま先部分

画像では特に見た目で大きな違いは見られませんが、実際の現物は購入した時のくすんだ感じは無くなり、潤いとしなやかさを得れた質感を感じます。

レッドウイング エンジニアブーツ 中古 メンテナンス オイル入れ 完了

まとめ

いかがでしたでしょうか。

レッドウイングのエンジニアブーツ2268 PT99を中古で購入し、オイル入れメンテナスをしてみました。

どれくらいの期間オイル入れしてないか、保管はどの様にされていたのか不明ですが、中古で購入して履く前のメンテナンスには革への栄養補給スピードが他のオイルには無い、圧倒的に早いマスタングペーストはおすすめです。

光沢感は出ませんが、メンテナンスされていない革製品に対してマスタングペーストは最強だと思います。

レッドウイングのブーツはメンテナンス次第で一生モノとなりますので、これからもエイジングを楽しみながら付き合っていきたいと思います。

最後までありがとうございました。

マスタングペーストを使って中古の革ジャンをメンテナンスした記事

レッドウイング アイリッシュセッター8179のサイズ感

今回使用したレドウイング純正馬毛ブラシ

REDWING BRUSH レッドウイング 純正シューケア用品 馬毛の高級ブラシ made in USA

栄養補給のスピードが早いマスタングペースト

ベタベタせずに使え、浸透力も高いオイルです。厚みのあるハードなレザーであっても、革内部へしっかりと油分補給できる高級の保革油です

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