2023年の現在において、スニーカーブームは世界中で衰えを知らない現状となっております。
特にオリジナル、復刻、年代物のビンテージスニーカー、有名ラッパーやデザイナー、ブランドコラボ、新商品などのレアスニーカーとなると高額になる物も沢山ありますね。
普段からレアスニーカーを履いてる場合は良いですが、暫く履かない、売買したいなどの理由から綺麗に保存しておきたいと考える方も多いと思います。
ここで保存する問題としてスニーカーには加水分解(大体5年ぐらいから発生する)という避けては通れない問題が起きます。
加水分解が進むとソールがボロボロに劣化して崩れ、履ける状態では無くなってしまいます。
これを完全に解決できる訳ではないですが、加水分解における劣化を遅らせながら保存する方法があります。
それは、スニーカーを丸ごとラッピングして少しでも空気に含まれている水分によっての加水分解を守るスニーカーシュリンクフィルムを使ってラッピング保存する方法です。
そもそも加水分解とは、化学物質と水が反応して分解を起こす現象のこと。スニーカーのソールには、水分に弱い性質を持つポリウレタンやEVA(エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂)が使われており、それらの化合物質が、空気中の水分を吸収しすぎると、加水分解を起こし、ソールがボロボロになってしまう。
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あと、加水分解をスニーカーシュリンクでラッピングする以外としては定期的に履く事です。
履く事でソールに圧力がかかり、ある程度の水分を抜く事が出来るからです。
全く履いていない状態よりは加水分解を遅らせる事ができるようです。
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加水分解したスニーカー
僕はエアジョーダン7のオリンピックモデルの当時物(1992年オリジナル)を新品で所有していましたが、経年劣化に伴う加水分解によってアッパーとソールが分離して履けなくなり、観賞用と化してしまった嫌な経験があります。
こちらをご覧ください。
エアジョーダン7オリンピックモデル(バルセロナオリンピック)は1992年に登場しました。
いざ履いてみたら約15分でアッパーとソールが分裂し、中のウレタンがボロボロと粉々になっていきました、、、
単に箱にそのままの状態で保存しており、ちょうど30年も経過しているので当然の結果であります。
一応、粉々になった部分は取り除き、そのまま保存しています。
僕はどんなスニーカーも履きたい派なのでとても残念です、、、
とはいえ、30年経過したスニーカーの作りにもよりますが、しっかり履けるのか微妙な所です。
完全な状態で保存する場合、数年経過したスニーカー(特に10年以上)は絶対に履いて歩かない事をお勧めします。
スニーカーシュリンクフィルムやり方
では、スニーカーをラップして保存するスニーカーシュリンクフィルムのやり方を解説していきます。
今回購入したものはこちら【ec-drive】スニーカー シュリンクフィルム ラップ 28×45cm 20枚入り ヒートガン不要 ドライヤーで伸縮可能 スニーカーラップです。
中にラップするやり方のマニュアルが入っています。
今回、スニーカーシュリンクフィルムでラップするスニーカーはナイキ エアマックス95の復刻 ナイキ エアマックス95 オリジナル イエローグラデーション2018 554970-071 サイズはUS10を使って作業します。
ラップする前にシリカゲル 乾燥剤をスニーカーの中に入れて少しでも加水分解を遅らせます。
僕はシリカゲルを2つ入れました。
マニュアルに沿って作業を進めます。
まずは下図の様にスニーカーをスニーカーシュリンクの中に入れます。
ここで注意する点は、袋状になっているフィルムの上部にスニーカーを配置し、つま先は袋の角になる様に入れます。
つま先をフィルムの角に持っていった拡大画像です。
下図の順番通りにフィルムを折り曲げながら狭めていくのでこの様に入れた方が後々カチッとラッピングできます。
①のフィルム部分を折り込みながらセロハンテープで止めていきます。
ここでの注意点は2つあります。
1つはフィルムを細かく折り込みすぎると折ったフィルムの束に厚みが出てしまい、スニーカーにフィットしないので大きめに織り込んでいくのがコツです。
なのでスニーカーのサイズによると思いますが、織り込んだフィルムの束が厚くなる様でしたら不要部分のフィルムをカットするのが良いです。
2つめにセロハンテープをベタベタと沢山貼らない事です。
理由としては後でドライヤーなどでフィルムを縮小していく時にセロテープはなかなか縮小しないからです。
次に②のフィルムを織り込んでいきます。
ここでも注意点があります。
②部分を織り込んでいく時にフィルム内に空気が残らない様にできるだけ圧縮しながら織り込んでいくのがコツです。
フィルムの中に空気が沢山入った状態でこの次の作業になるドライヤーなどの熱で圧縮していく時に収縮したフィルムとスニーカーとの間にそのままの空気が残り、密着しない状態になってしまうので気を付けてください。
今回のスニーカーシュリンクフィルムは穴が開いているタイプのフィルムではないので重要なポイントとなります。
下図は②の部分を織り込んでセロハンテープを貼った図になります。
下図は①と②のフィルム部分を織り込んでセロハンテープを貼った状態です。
ドライヤーで圧縮
では次に圧縮していきます。
今回は家にある普通のドライヤーを使って圧縮していきます。
ヒートガンは特に必要なく、ご家庭にあるドライヤーで十分圧縮できます。
ここでの注意点は、
1ヶ所に集中してドライヤーの熱を当て続けたり、近づけ過ぎるとフィルムに穴が開いたり、スニーカーの素材によりますが溶けたり、焼けたりするので気を付けてください。
まずはソール部分から
下図はソールを圧縮した状態です。
次にかかと部分にドライヤーを当てていきます。
僕の場合、かかと部分のフィルムをカットしていなかったので厚みが出てしまっています。
余分な部分はカットするのをお勧めします。
スニーカーラッピング完成
そしてスニーカーシュリンクフィルムでラッピング完成した状態がこちら。
つま先部分に少しの余りがありますが気にならない程度です。
エアマックス95のソールデザインの問題ではありますが、土踏まずの部分のフィルムが浮いてしまっています。
ここはどうやってもソール部分にフィルムがピタッとフィットする事ができませんでした。
ラッピングする際、空気が残っている状態だから起きる状態だと思いますが、熱を加える事でフィルムが収縮して引っ張られるので形状的に難しいのではないかと思います。
エアマックス95のような形状のソールでなければピタッとフィットするはずです。
いずれにしても再度ラッピングに挑戦してみようと思います。
そして、もう片方もラッピングし完成です。
レアスニーカーショップに置いてある様な見た目になりました。
このまましばらく箱に入れて今後、フィルムの状態を見ていきたいと思います。
ちなみに新品のスニーカーを購入した時に入ってる紙や形が崩れない様にする為のつま先に収められている紙類などは全て捨ててください。
再生紙を使用しているせいか、スニーカーに黄ばみなどの変色が起きてしまう原因になります。
箱で保存するのも怪しいので僕は箱の中にもシリカゲルを2〜3個入れておきました。
スニーカの加水分解対策としては湿気が最大の敵になるのでシリカゲルなどの乾燥剤は必須になると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
実は今回、スニーカーシュリンクフィルムを使ってラッピングするのは初めての作業でした。
ラッピングした事がない僕でも1回やってしまえばコツがわかるので2回目以降は簡単にできると思います。
これで大事なスニーカーの加水分解ダメージを遅らせる事が出来ると思います。
最後までありがとうございました。
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