重曹とクエン酸を混ぜると特に重曹の効果が無くなるとの情報があったので色々と調べてみました。
この記事ではあくまでも素人見解での内容となっているので参考程度にしてもらえればと思います。
重曹とクエン酸をまぜて飲む
クエン酸を飲む効果について
重曹を飲む効果
中和反応
まず、重曹を飲む効果として
胃酸過多、胸やけ、胃部不快感、胃部膨満感、もたれ、胃重、胸つかえ、げっぷ、はきけ(むかつき、胃のむかつき、二日酔・悪酔のむかつき、嘔気、悪心)、嘔吐、飲みすぎ、胃痛など、胃腸系に効果があるとされています。
特に僕の場合は逆流性食道炎の効果を最も感じています。
これらの効果がクエン酸と混ぜて飲む事で打ち消されてしまうとの事ですが、調べてみてわかった事は、重曹とクエン酸を混ぜると中和反応が起こるという事実です。
化学における中和とは酸と塩基(アルカリ)が塩と水を生成する化学反応のことです。
酸と塩基(アルカリ)を混ぜると酸の性質と塩基(アルカリ)の性質が互いに打ち消し合います。
引用 三和鍍金【基礎中の基礎!】中和について
重曹は弱アルカリ性であり、クエン酸は酸性です。そして胃酸は強酸性です。
僕の見解では間違っているかもしれませんが、重曹が逆流性食道炎に効果的というのは胃酸は強酸性なので弱アルカリ性の重曹を飲む事で出過ぎた胃酸と中和反応が起きて胃酸を抑制するのだと思います。
そして重曹を飲む場合は食後よりも空腹時に飲む方が胃酸を抑えられている効果が高いとも言われています。
これについては食べ物が胃に入ってくると胃酸がでるのですが、食べる前に重曹を飲む事で事前に胃酸を出しすぎないように抑制されるのではないかと思います。
食後だと胃に入っている物と中和反応してしまい、胃酸に直接作用しないので効果が弱くなるのではないでしょうか。
※あくまでも僕の見解です。
ちなみにですが、市販されている太田胃酸の成分を見ると炭酸水素ナトリウム(重曹の事です)が1番多く入っています。
太田胃酸の効果は重曹が多く入っているからだと思います。
これらの見解をまとめると、
弱アルカリ性の重曹を飲む事によって胃酸(強酸性)と中和反応して胃酸が抑制されるが、胃に入る前にクエン酸を混ぜる事で中和反応してしまい、アルカリ性ではなく中性になっている状態で飲んでも重曹の効果が無くなるのではないかという見解です。
しかし、僕は実際に重曹とクエン酸を混ぜて飲んでも実際に逆流性食道炎に対する効果は感じていたので実際にpH(パーハー)はどうなっているのかpH試験紙を使って確認してみました。
pH(ペーハー)について
pH(ペーハー)とは水溶液の性質(酸性、アルカリ性の程度)を表す数値で0〜14で表されます。
pHが14に近づくほどアルカリ性(にがい)0に近づくほど酸性(すっぱい)の強い液体となります。
図を見てわかるように人間の体は中性のpH7に保つことが良いとされます。
重曹は粉の状態だとアルカリ性も酸性もなく、水に溶かすとアルカリ性のpH8.2程度となり、「弱アルカリ性」でとくに作用が強いわけではありません。
ちなみに水道水は水道質基準値として中性に近い状態のpH5.8~8.6が定められています。
【酸性になると】
体の免疫力が低下して、疲労感や脱力感を感じるようになり、さまざまな病気を引き起こす可能性がある。
【アルカリ性になると】
けいれん・吐き気・しびれなどの体調不良がでる。
ちなみに
胃酸は酸性でpHは1〜1.5の強酸性です。
重曹のpHは8〜8.2のアルカリ性です。
クエン酸のpHは2〜3の酸性です。
様々なサイトで学生の理科実験資料(特に化学式)を見ると、重曹を多くしてクエン酸を少なくする事でpHの調整はできるのではないかとも考えられます(アルカリ性と酸性を混ぜても物によっては中和反応せずにアルカリ性若しくは酸性になるの物もある)
pH試験紙を使って実験
今回使用したpH試験紙はこちら
次に実際の結果です。
pHは1側が酸性、14側がアルカリ性となります。
①ミネラルウォーター(pH5〜6)
②重曹を2.5g加えた(pH8〜9)
③ミネラルウォーターに重曹2.5gとクエン酸2.5gを混ぜた(pH5〜6)
④ミネラルウォーターにクエン酸2.5gのみを加えた(pH1〜2)
⑤重曹5gにクエン酸2.5gを加えた(pH9〜10)
⑥重曹2.5gにクエン酸5gを加えた(pH3〜4)
※撮影環境やご使用のデバイス画面環境によって色味が変わるのはご了承ください。
※カッコ内のpHについては僕の観点でおおよその判断です
③を見ると、重曹とクエン酸を同じ分量を入れると弱酸性を示していますので重曹効果が弱くなっているのがわかります。
しかし、⑤では重曹を入れる量をクエン酸よりも多く加えると弱アルカリ性を示す結果となりました。
中性はpH7を基準としているので⑤の結果を見ると弱アルカリ性は保たれているのがわかります。
⑥のようにクエン酸の量を多くすると酸性に傾きます。
今回の実験は胃に入る前に重曹とクエン酸を混ぜるとpH値がどうなっているのかの実験であり、僕は素人なので医学的に実際の効果はどうなのかというツッコミは勘弁してください笑
下記は重曹とクエン酸を混ぜる事により中性になるとは限らない解説がわかりやすく書いてある記事です。
重曹とクエン酸を混ぜて飲む効果の結論
結論:重曹とクエン酸をそれぞれを混ぜる量によってどちらかに偏る
単に重曹とクエン酸を混ぜる事で重曹の効果(アルカリ効果が無くなる)が全く無くなるわけではないですが、中和反応は起きます。
これによって今回の実験結果でわかる事は、
重曹効果を得たい時(特に胃腸関連)は重曹のみを飲み、
クエン酸効果を得たい時(疲労回復や血行促進など)にはクエン酸のみを飲む
という事ではないでしょうか。
まとめ
僕の場合、食事前の空腹時に重曹を飲み、同時に疲れている時は食事をした後の数時間後にクエン酸のみを都度飲むようにしています。
また、重曹とクエン酸を混ぜて飲んでも双方の効果を得れていると感じているのは僕の場合、混ぜて飲んでいる時は重曹の分量を多くしている為だと思われます。
これはクエン酸の酸っぱさは多少残っているので酸味効果(キレート効果)は少しは得れているのではないかと個人的には推測しますが、重曹とクエン酸を混ぜるのはよろしくないと思われます。
あくまでもpH試験紙を使って僕が個人的に判断した結論ですので混ぜて飲むかどうか、混ぜる量などは参考程度にご自身で判断してください。
以上になりますが、参考になればと思います。
最後までありがとうございました。
コメント
私はクエン酸:重曹を3:1にしていますが
スッキリしてます。
効果は無いのでしょうか?
亀山妃佐子 様
個人差はあると思いますのでご自身がスッキリされているのであればそれで良いと思います。
記事にも記載してますが
クエン酸、重曹を入れる分量によって偏りが出る実験結果となっていますのでその影響はあると思います。
クエン酸は酸性だけど体内に入ると過剰な酸をアルカリに変えてくれる。重曹もアルカリ性。なのでどちらも体内ではアルカリ性を保つ役割をしてくれると考えているので別々に飲んでも混合しても割合はあまり関係ないかなと個人的には考えています。
シュウさん
コメントをありがとうございます。
この件について少し調べてみましたが、
確かにシュウさんの言われる通り、クエン酸は体内に入るとアルカリ性に変えるという記事を見て、なるほどと思いました。
専門的な事は私自身も理解できていないのが本音です。
あくまでも参考程度の記事だと思ってご容赦ください。
新しい情報をありがとうございます。