
子供が遊んでいるおもちゃで、トイストーリーに登場する悪の帝王ザーグのフィギアの腕部分が折れてしまったので色々調べてみると、
プラリペアが良いとの事で実際に使ってみました。
同じように
「子供のおもちゃの腕が折れた」
「プラスチック製フィギュアが壊れた」
と困っている方の参考になればと思い、
修理の手順を写真つきでまとめました。
※この記事は
プラスチックおもちゃの修復・修理について
完全に保証するものではありません。
作業については自己責任でお願いします。
プラリペアとは?
プラリペアはプラスチック補修用の造形補修剤です。
ABS樹脂などのプラスチックを溶かしながら一体化させる造形補修剤です。
接着剤というより「プラスチックを溶着させる」イメージで、割れたパーツの補修や欠けた部分の成形に向いています。
注意:プラリペアを使用する際は火気厳禁。
更に溶剤の匂いが強烈なので部屋の換気は必須です。
どんなプラスチックに使えるのか
プラリペアが使える対象物として、
プラスチック:ABS樹脂、ポリカーボーネット樹脂、スチロール樹脂、FPR(ポリエステル樹脂)、アクリル樹脂、塩化ビニール樹脂と記載があります。
今回、修理するザーグの素材はプラスチック製で、プラスチックといっても色々な素材があるようで細かい詳細は省きますが、子供のおもちゃに使われているのは大体ABS樹脂との事でこのザーグもABS樹脂だろうと予測で修復作業します。
用意した物
・プラリペア
・マイナスとプラスドライバー
・作業用の箱
特に特殊な工具類は必要なく、簡単に作業できました。
修理補修剤 プラリペア

僕の場合、間違ってブラックを購入してしまいました。
購入する際はクリアが目立たないので良いと思います。
作業用の台

テーブルや床などにリペアが付着しないように
Amazonで送られてきた箱を使って作業します。
修理するおもちゃ

こちら、腕が折れた悪の帝王。
さすがの悪の帝王でも子供には勝てなかった模様。

折れた連結部分を見るとC字型になっています。
この作りからすると、同じフィギアを持っている方も武器を持ってる側の腕が折れるという問題が発生していると思われます。
修理部位の分解
ザーグの腕部分の分解をします。

赤丸にあるネジが隠れているフタを開けます。
が、細いマイナスドライバーを突っ込んでグリグリやってもこれが中々外れません。


2カ所ともマイナスドライバーで強引に外しましたが、ネジ周りの穴がボロボロです。
子供が触っても安全にする為に周りは綺麗に削っておきます。

外したフタ。
接着剤が付着していたので硬い訳です。
そもそも分解させない仕様ですね。
フタは元に戻さずにこのままにしていきます。
折れたパーツ


折れたパーツを取り外して、これを修復していきます。
修復作業について

プラリペアのやり方には、
ニードル法とふりかけ法の2パターンあると付属の説明書に書かれています。
ニードル法の準備

パーツを接着するのに今回はニードル法で行います。
上図のように付属の容器先端にニードルをつけて作業していきます。

付属に容器のフタを開け、先端部分を外します。

次に溶剤を付属のスポイトで吸い取って容器に入れます。
溶剤を開けると中に上図のフタがありますが、
取り外す時には溶剤が飛び散らないように注意して取ってください。
ちなみにフタを取った瞬間に強烈な刺激臭がします。
匂いは歯医者の虫歯治療で穴を埋める時に使ってるだろう溶剤と同じ匂いがします。
説明書に書いてありますが、
これはメチルメタクリレートという可燃性の液体で、
火気厳禁で必ず換気はして、直接皮膚に付着しないように注意してください。
もし、皮膚に付着し、発赤など過敏反応がある場合は医師の診断を受けるようにと記載あります。

溶剤を付属のスポイトで吸い取ります。

溶剤を容器に入れていきます。
溶剤を入れた量は容器10分の1程度にしました。

容器の先端部分を取り付けて、ニードルをそのまま挿します。

これでニードル法の準備は完了です。
修復作業
では、ニードル法の準備が出来たので実際に行った修復作業を解説していきます。

付属の粉に溶剤を1滴程度垂らすと、

上図のように粒(ダマ)になるので、
ニードルですくい上げます。

溶剤と粉が混ざった粒はニードル先端にくっ付きます。
これをパーツに付着させます。
ここでの注意点として、
初めてプラリペアを使う場合、
液体を垂らす量や、ニードル先端に付着させるのが最初は難しく感じると思います。
最初からパーツに乗せようとせず、
どんな具合なのか何回も試しながら行うのがおすすめです。

適量を理解できたので、
実際にパーツに付着させてみました。
僕が使ったプラリペアはブラックなので黒い液になってます。

折れたパーツ部分を付けてみると固定されました。

折れた周りにプラリペアを付着させていきます。
ニードルに付着させた溶剤が途中で垂れてしまって狙った場所ではない所にも付いてしまいました。


溶剤が固まる前にマイナスドライバーで形を整えてみました。
ここで気付いたのですが、
粉を付けずに、パーツに付着させた部分に液体だけを塗ってみると若干、固まっていた状態から再度整形できました。
液体と粉の分量が合ってないかもですが、
このやり方はアリだと思います。
強度について
まず、結論です。
・接着面が小さい「細いパーツの一点止め」にはやや不向き
・逆に、面を広く取れるところならかなり強度が出る
これらを踏まえて解説していきます。

プラリペアを付着させて5分で固まるとの事ですが、
15分程度、放置して固まり具合を確認してみました。
かなりカチカチになっていたので
指で動かしてみたらグニャっと折れました。
実際は、それなりの力を加えていたので強度的にはそれなりにあると思います。
乾燥させる時間の問題もあるのと、
今回のパーツ接続の面積自体が多く無いので当然の結果かもしれません。
再挑戦

折れたパーツ部分だけでは強度が弱いので外側の腕のパーツごと固めてしまう作戦にしました。
この部分は完全に固定してしまっても他の部分で稼働するので問題ないと判断。

ガチガチに固定させ、折れないように接着。
あとは元通りに組み上げていきます。
完成

修復完了です。
腕の部分を動かしてもリペアが剥がれる事もなく、ガチガチに固定されています。
感想
プラリペアを実際に使ってみましたが、
修復部分の接触の面が広くとれないと強度は弱いと思います。
初めてだったので、やり方によっては十分な強度は保てるかもしれません。
今回、実際に行った作業が参考になれば幸いです。


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